あなたは右派?左派? 盤面全体でくるくるり。 61手。
ドうえもんさん、1月のくる展No.46に続き、きれいな龍追い作品で登場。 2枚の角と4枚の銀が龍の支えとして、盤面中に目を光らせています。 角銀の斜めの利きを表示すると(左図)、龍追いのレールが引かれているのが分かるでしょう。 でも、このレール、遊園地のティーカップみたいで、ぐるっと回って無限軌道。 くるくるっと、いつまでも楽しめます。 しばらく楽しんだら? どうしたら詰められるのか、そろそろ考えて見ましょう。 まずは36龍からスタート! 36龍、48玉、38龍、57玉、58龍、 ここで左右対称になりました。 右派の人は46玉へ、左派の人は66玉へ。 どちらでも同じなので、とりあえず右に行ってみましょう。 46玉、56龍、37玉、 56龍には35玉の方が広そうですが、26龍、34玉、25角、という手があってすぐに詰んでしまいます。 37玉に36龍は無限軌道。 目を回さないうちになんとかしないと・・・ そう、龍の位置が56に変っているので、初手では成立しなかった38銀という味の良い手があるのです。 38銀、28玉、26龍、39玉、29龍、48玉、49龍、57玉、58龍、 また右へ行くか左に行くか迷うところですが、87銀が残っている状態で上に行くと、75玉のときさっきと同様86龍から85角があるので、右側と同じように銀を移動させます。 66玉、56龍、77玉、78銀、88玉、86龍、79玉、89龍、78玉、79龍、57玉、58龍、 また左右対称になりました。 右派の人は46玉へ、左派の人は66玉へ。 ここではとりあえずさっきと同じく右に。 46玉、56龍、35玉、36龍、24玉、25龍、33玉、23龍、42玉、43龍、51玉、41龍、 62玉、61龍、73玉、63龍、84玉、83龍、75玉、85龍、66玉、76龍、57玉、56龍、 三度左右対称になりました。 一見元に戻ってしまったようですが、龍の位置は56です。 ここまでくれば、48玉でも68玉でも簡単。 最後は左に行ってみましょう。 68玉、58龍、79玉、69龍、88玉、89龍、97玉、87龍 まで61手 とても対称性の高い龍追いで、お楽しみいただけたと思います。 3回の対称形に解説では右、右、左と逃げましたが、解答は右右右から左左左まで千差万別。 右利きの人が多いせいか、一番多いのは右右右でした。 完成品でこれ以上、手を入れる余地はないかと思いましたが、詰工房で某大作家に見ていただいたら、 「上の銀も動かせると、上下の手順の対応がでて、もっとよくなる」 とのコメント。 流石に目の付け所が違いますね。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
くるくる展示室No.48 解答:11名 全員正解(下記)
井上順一さん S.Kimuraさん 桑田倫彦さん コマンさん 隅の老人Bさん スラゴさん たくぼんさん 中澤照夫さん 長谷繁蔵さん 真・Tさん 涼秋さん
当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。