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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.46 ドうえもんさん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

こちらも美術館にも展示したい美しいくるくる。 67手。


期待の新人、ドうえもんさん。第3弾は正月向けのくるくるアートでお目見えです。
この初形の美しさは感涙もの。貧乏図式、盤面豆腐、初形対称、といった条件面よりも、玉を中心に上部のと金、下部の歩ときれいに配置した初形はまるで雪の結晶のようで、正月の作品にぴったり。
これで手順は楽しい龍追いのくるくるとなれば、歴史に残る作品かもしれません。

  52飛、63玉、64歩、同玉、55飛成、63玉、64歩、62玉、52龍、71玉、61龍、82玉、
  81龍、93玉、92龍、84玉、95龍、83玉、
84歩、82玉、92龍、71玉、81龍、62玉、
  61龍、53玉、
52龍、44玉、55龍、43玉、44歩、42玉、52龍、31玉、41龍、22玉、
  21龍、13玉、12龍、24玉、15龍、23玉、
24歩、22玉、12龍、31玉、21龍、42玉、
  41龍、53玉、
52龍、64玉、55龍、63玉、64歩、62玉、52龍、71玉、61龍、82玉、
  81龍、93玉、
83歩成、同と、92龍、84玉、95龍 まで67手

初手52飛の時点では完全に左右対称ですから、63玉は43玉でも同じことになります。
ぐるっと回って、52龍。 ここでは対称に近いですが、64歩と84歩が発生しています。
84歩がある側に逃げるとすぐに収束に入ってしまうので、ここでは44玉と反対側に逃げなければいけません。
再びぐるっと回って、52龍。 44歩と24歩が発生して、また完全対称になりました。
どちらに逃げても、83歩成(23歩成)ができるため、これで収束に入ります。

作者:
盤面豆腐図式+左右対称の美しい初形です。
しかし手順がまさにくるくるという感じなので類作が心配です。
この前の雑記(詰め将棋極限攻略)に書いた詰め将棋です。
初形で余った豆腐が全て使えたのでよかったです。

盤面豆腐図式での龍追いは本作が初めて。 使用駒が玉飛以外は歩18枚というのもいいですね。

作者:
盤面が歩18枚の記録作品を作りました。(71手→77手に記録更新)
くる展46の収束を参考にして作ってみました。趣向は単純な龍追いです。

盤面玉と歩18枚(歩一色図式)の長手数記録更新。 記録作として記録に挑戦!に登録します。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

鈴木康夫さん:
歩で逃げ道封鎖をするまでに一苦労。
最初は23歩成に気づけず、歩を消費するだけのループに陥ってしまいました。
中澤照夫さん:
きれいな左右対称形。豆腐図式で易しい長手順。
長谷繁蔵さん:
収束キレイに決まる。詰上りも左右同型かと思った。くるくるだからこれが作意でしょう。
桑田倫彦さん:
収束がすぐに分からずギブアップ。
いきおいで龍で追ってしまうので、歩成は案外気づきにくいのかも。
真Tさん:
美しい初形に、美しい手順。いいですね。
隅の老人Bさん:
盤面純対称の豆腐図式からの龍追いは、美事。
締めくくりも、冴えている。美術館の入り口の壁に最適。
詰将棋美術館にも展示させていただきました。
S.Kimuraさん:
収束に気付かずにもう一周させてしまい,困りました.
涼秋さん:
綺麗な初形から手順も軽快で楽しめる一品
たくぼんさん:
いや〜すごい。これぞくるくる。ここまでくると芸術ですね。
井上順一さん:
手数表示がなければ、成捨てに気づかなかったかも。

くるくる展示室No.46 解答:10名 全員正解(下記)

  井上順一さん  S.Kimuraさん  桑田倫彦さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
  たくぼんさん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  真・Tさん  涼秋さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。