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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.43 ドうえもんさん
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出題時のコメント:

ドうえもんさん第2弾。 打歩詰にならないように。 51手。


このところ、趣向詰量産中のドうえもんさん。 新春くるくる特集でも採用させていただきました。 ほかにも数作投稿が来ています。 順次出題していきますので、お楽しみに。

本作は8枚並んだと金群が目を引きます。 まずは、14と、25玉、24と引、35玉とこのと金を活用するよりありません。 続いて34と左、45玉、44と引と追いかけると・・・36玉で打歩詰。 これは失敗です。

持駒に歩がたくさんあるので、35玉のときに、36歩、同玉、37歩と先に歩を打ってしまうのが、打歩詰を回避する好手順。 こうしておけば、34と左、45玉、44と引のとき36玉ともぐられる心配はありません。

  14と、25玉、24と引、35玉、36歩、同玉、37歩、35玉、
  34と左、45玉、44と引、55玉、
56歩、同玉、57歩、55玉、
  54と左、65玉、64と引、75玉、
76歩、同玉、77歩、75玉、
  74と左、85玉、84と引、96玉、
97歩、95玉、

打歩詰回避の手筋はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の打ち歩詰めの項でも、玉の逃げ場を作る、歩をとる、など紹介されていますが、この作品のように先に打ってしまうのは、どの手筋に分類されるのかな。

さて、端まで追い詰めると94とで桂を取ることができます。 でもいったいこの桂馬、どこで使うのでしょうか。

  94と、85玉、84と右、75玉、74と右、65玉、64と右、55玉、
  54と右、45玉、44と右、35玉、
36歩、同玉、28桂、35玉、
  34と右、25玉、24と右、15玉、
16歩 まで51手

答えは28。 銀の位置が38だったのは、この桂打を作るためだったんですね。
歩が活躍した趣向詰でしたが、最後は元の位置で突歩詰。 きれいに着地しました。

作者:
この詰将棋も、先々月と同様に原作をTETSUさんが改良してくれたものです。 原作31手詰めが改良後51手詰めになりました。 原作の31手詰めは、趣向と関係ない序が入っていたり、往復しなかったりと、はっきり言って面白くありませんでした。 改良によって51手詰めとなり、玉がきっちりと往復するようになり、しかも還元玉となりました。 TETSUさんありがとうございました。 ちょっと思いついたのですが、次の図のようにしたら1.5往復となり、65手詰めになりますが、どちらがよいでしょうか>みなさん

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

中澤照夫さん:
還元玉。突き歩詰。調和のとれた美しさ。
ほの字さん:
手数ヒントがないと、収束47桂、同香成、36歩以下49手と誤答する所であった。
36歩に46玉とかわされると困りますね。
真Tさん:
まず、図を見てなぜ38の銀は28ではないのだろうか?そうしたら17歩から出来るのにと思いましたが解いて納得しました。それでも、配置が増えても(例えば18銀)17歩から始めたいと思ってしまいます。
歩打ははいるけれど還元玉ではなくなるので、微妙なところ。
コマンさん:
桂の打ち場所を探して折り返す。
長谷繁蔵さん:
ヒントに助けられました。面白い収束です。
鈴木康夫さん:
28桂打で詰上がりかと予想したのですが、それを利用して突き歩で仕留めるとは!
スラゴさん:
これも還元玉ですね。収束ちょこっとだけ考えさせられました。
S.Kimuraさん:
入手した桂をどこに打つのかと思ったら,2八でしたか.ここに銀がいない理由がようやく分かりました.
小五郎さん:
最初の方で歩をたくさん使うので足りるのか心配になりました。
隅の老人Bさん:
巧みな折り返しに加えて、最後の突き歩も気が利いている。
美事な一往復です。
涼秋さん:
とんとんとお尻を押されて千鳥足がご帰還。
井上順一さん:
と金がきれいに整列して還元玉で突歩詰。

くるくる展示室No.43 解答:13名 全員正解(下記)

 井上順一さん  S.Kimuraさん  小五郎さん  コマンさん  鈴木康夫さん
 隅の老人Bさん  スラゴさん  ドうえもんさん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん
 ほの字さん  真・Tさん  涼秋さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。