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くるくる展示室 No.9
猫田やどかりさん 「右左ブーメランフック」
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出題時のコメント:

119手の大作ですが、恐れることはありません。左図をヒントに挑戦を。


くるくる展示室No.8の、猫田いわしさんの「三段馬鋸原型c」を基に、三段馬ノコ版左右フックとして猫田やどかりさんが創作したのが、本局 「右左ブーメランフック」 です。

初手44馬から、いきなり三段馬ノコが始まります。 狙いは88の歩。 三段馬ノコで遠ざかり88歩を入手したあと、再び三段馬ノコで44まで近づきます。 ここで、32と、同玉、33桂成、31玉、と局面を転換。 巧みに左に追って、62金、82玉、としたところで、またまた三段馬ノコが始まります。 今度のターゲットは28の歩。 2回目の往復三段馬ノコで28歩を入手、64馬まで戻ってから、72金、同玉、73桂成、と、さっきと同様の手順で収束に入ります。

73桂成に、61玉、71玉はいずれも5手の変化同手数。 作意は71玉として、72歩、61玉、62歩、52玉、42馬まで119手。 並べてびっくり、なんと詰上り左右対称に。 「右左ブーメランフック」にぴったりのエンディングですね。 上記の変化同手数と、最終手42成桂でも詰むこともあって、作者の意図通りに詰めてくれたのはコマンさんお一人だけでした(^^;

詰上り左右対称は割り引いても、余分な手順ほとんどなしで、右左で往復三段馬ノコを実現した手腕はすばらしく、奥薗幸雄没後50年追悼作品 の3局と合せて、天国の奥薗さんもきっと感心していることでしょう。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

荻絵香木さん:
収束、つなぎの簡潔さがうれしいです。
中澤照夫さん:
序もなくいきなり3段馬鋸がはじまる。左右の切り替えや収束も難しいところはなく、純粋に趣向を楽しむことができる。解く方にはやさしくとも創る方は大変なのでしょう。誤記が心配です。
今川健一さん:
右から左への、繋ぎの巧みさに感心。趣向だけの作品ですが、旨いものです。
コマンさん:
サンプルのNo8のおかげで詰ます事ができました。詰め上がり作者に敬意を表し42馬としました。
護堂浩之さん:
……うまく作りますねぇ。51桂の配置で、綺麗な展開を成立させているのには、感心しました。確かに、配置面では気になる部分もありますけど、ね。
鳥本敦史さん:
解くのは簡単で楽しいのまではよかったんですが 解答書くのがややこしくて面倒でした。
岡村孝雄さん:
遠ざかる時は横、近づく時は縦という軌跡の変化が面白かったです。
三角淳さん:
あと1枚桂が使えれば、13成桂の形でできていた(?)。解いた後で改めて見ると、非常に理路整然とした手順。
S.Kimuraさん:
くる展No.9ですが,各段で横に3回ずつ馬が動いて88歩を取りに行き,今度は各列で縦に3回ずつ馬が動いて玉に近付けるところまでは何とか分かりました. しかし,くる展 No.8 と同じ仕掛けに繋げるべく,玉を8筋方面に追いたてていきましたが,6筋辺りで途切れてしまい,時間切れとなりました.残念です. 解答を楽しみにしています.

くるくる展示室No.9 解答:8名 全員正解

今川健一さん  岡村孝雄さん  荻絵香木さん  護堂浩之さん
コマンさん  鳥本敦史さん  中澤照夫さん  三角淳さん

抽選の結果、 三角淳さん が当選!

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