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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.10 おかもとさん
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出題時のコメント:

パラッとした配置。馬と角の利きを確かめて。23手


馬と角が遠くから利いて、斜めのレールを敷いています。 一見広そうですが、82銀と打って見ると、逃げ方は72玉か62玉しかなく、72玉は73馬の一発ですから62玉と斜めに逃げる一手。 更に73銀不成と追撃するのが重要なところ。 成ってしまうと、53玉、44玉と逃げられるのを追撃できません。

これで趣向が見えてきました。 馬角の斜めのレールに沿って銀で追いかける、斜め銀追いです。
  82銀、62玉、73銀生、53玉、64銀生、44玉、55銀、35玉、46銀
ここでこれまでと同様に26玉だと、37馬で簡単なので、44玉とバックせざるを得ません。 44玉に43金と楔を打ち込むのが良い手。 これをしないで55銀では35玉で千日手になってしまいます。 43金、54玉として玉を一筋ずらしてから、55銀と、今度は頭から追撃です。
  44玉、43金、54玉、55銀、63玉、64銀、72玉、73銀生、71玉、82銀生
今度も、73銀、82銀と不成で入るのが重要。 成っては斜め後ろの利きがなくなるので詰みません。
  72玉、73馬、61玉、52金 まで23手
最後の方は同手数の逃げ方がありますが、どれを選んでも正解です。

銀の利きは隙が多いので、銀追い趣向は金追いなどに比べ作りにくい。 特に斜め追いは作例も非常に少なく、本局のように往復する作品ははじめてかもしれません。 斜めの追い趣向は舞台作りの駒が多くなりがちですが、本局は、馬と角の斜めレールの外側に歩とと金を4枚置いただけの簡潔な初形で往復の銀追いを成立させています。 折り返しも簡潔で、くるくるにぴったりの好作でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
コマンさん:
銀と玉の楽しい追いかけっこ。
中澤照夫さん:
最後まで銀成らずで一貫している。
躑躅さん:
暗算で解いていたら角の利きが分からなくなって混乱しました。
今川健一さん:
どこで金を使うかが問題。還元玉にならないのが、少し残念。
長谷繁蔵さん:
おもちゃ箱5月出題分考えました。両題とも駒数の減らない作でした。
(16手目62玉は)72玉の方が作意かな

そういわれてみると、確かに駒は1枚も消えませんね。 16手目、作意は趣向の流れから72玉ですが、62玉でもOKです。

たくぼんさん:
角と馬の利きが分かりにくいですが手順はリズム感たっぷりです。
どかん5号さん:
金を打つタイミングにちょっと悩みました。 銀が階段を降りて上って大活躍。
涼秋さん:
最小の駒数で玉のルートを限定していますね。 銀は斜めに使えのお手本。
井上順一さん:
銀生4回。 折り返し部もすっきりしている。
荻絵香木さん:
4三金がなかなか発見できず苦労しました。 銀が最後まで不成限定なのがよい。
福島竜胆さん:
紛らわしい玉の逃げ方はTETSUさん好み。 この作者、精神年齢は若いと見た。
市原誠さん:
豪快な捨駒は無いけど、手順がユニークで面白かった。
小峰さん:
簡単な手順ですが、馬と角の効きが交錯してしまい時間を食いました。

初解答、ありがとうございます。 これからもよろしくお願いします。

岡村孝雄さん:
「くるくる」ということで、とりあえず銀を引いてから考える(笑)。
復路に元の82まで銀不成で戻り、思わず膝を打つ。
S.Kimuraさん:
銀の斜め往復が心地よい.収束は色々な詰まし方がありそうだが?

収束は変化同手数や最終手余詰がありますが、許容範囲。 限定するために駒を増やすようなら、本図の方が良いと思います。


くるくる展示室No.10 解答:17名 全員正解

市原誠さん  井上順一さん  今川健一さん  S.Kimuraさん  岡村孝雄さん
荻絵香木さん  OTOSEさん  コマンさん  小峰さん  たくぼんさん
躑躅さん  どかん5号さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  福島竜胆さん
吉田圭佑さん  涼秋さん

抽選の結果、 長谷繁蔵さん が当選!

おめでとうございます。 賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

長谷さんはハガキでの解答なので、ここをご覧の方で長谷さんに連絡できる方がいましたら、伝えていただけないでしょうか。