飛合しながら その2は、飛打角合から角打飛合で移動していく作品でしたが、本作は香打飛合から飛打香合。
「La打−Lb合−同La−同G−Lb打−Lc合−同Lb−同玉」のパターンです。
取り駒がG(グローバル)駒で、玉の軌跡も盤端と飛の抑えで限定していることで、極めて簡潔な形で趣向が成立しています。
15香、13飛合、同香不成、同と、31飛、21香合、同飛成、同玉、
これで1サイクル。 双方の持駒は元のままで1筋左に移動しています。
続けて楽しみましょう。
25香、23飛合、同香不成、同と、41飛、31香合、同飛成、同玉、
35香、33飛合、同香不成、同と、51飛、41香合、同飛成、同玉、
45香、43飛合、同香不成、同と、61飛、51香合、同飛成、同玉、
次の55香に53飛合では取って飛打までなので、41玉とかわして収束にはいります。
55香、41玉、52飛成、31玉、35香、21玉、32香成、12玉、
33成香、42飛合、同龍、同と、14飛、13飛合、同飛成、同玉、
23飛、14玉、25飛成、13玉、23龍(成香)まで53手
この作品は片道の趣向でしたが、このパターンは左右どちらにも移動できます。
実際、原作では左右行ったり来たりするおもしろい手順ですので、ぜひあわせてご鑑賞ください。
- 稲葉上さん:
- 飛合強要のなせる業というか玉方持駒限定ならではの手順。
こんな簡単な配置で53手もの長手数を紡ぎだせるんですね。
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