木目1

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第6章 合しながら (27)
飛合しながら その4
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作品集「おもちゃ箱」の中の1局。 受方持駒制限の特長を活かした初形が狙いです。 (4×2+4)×4+4×3+1=61手。

くるくる No.187

飛打飛合の手順は1回の移動の間に1回とは限りません。 2回入る例としてこの作品を紹介しましょう。
おもちゃ箱No.32として@niftyの会議室で出題された作品です。
花火が開いたような美しい初形。 なんか、玉がジャマな気分ですね(^^;

初手、飛車をどこから打つかが勝負。
86玉から7筋に逃げられるので、それを見越して91飛の再遠打が正解です。
71の金を取ってしまおうというわけですね。

91飛には96飛合で抵抗。 最終的には86玉と逃げることになりますが、少しでも手数を稼ぐのが目的です。
取って再度の91飛にまた95飛合。 これも取って三度91飛とすると、今度は94飛合では同飛、同玉、93飛までなので、もう合駒はできず、86玉と逃げだすしかありません。

  91飛、96飛合、同飛成、同玉、
  91飛、95飛合、同飛成、同玉、
  91飛、86玉、96金、77玉、

96金に77玉が一番延命できる逃げ方。
これで、初形から2筋ずれた形になりました。 持駒に金はありませんが、71で取れます。

  71飛成、76飛合、同龍、同玉、
  71飛、75飛合、同飛成、同玉、
  71飛、66玉、76金、57玉、

  51飛成、56飛合、同龍、同玉、
  51飛、55飛合、同飛成、同玉、
  51飛、46玉、56金、37玉、

  31飛成、36飛合、同龍、同玉、
  31飛、35飛合、同飛成、同玉、
  31飛、26玉、36金、17玉、

とうとう右端に追い詰めました。 なお、31飛は32飛でもかまいません。

  11飛成、16飛合、同龍、同玉、
  14飛、15飛合、同飛、同玉、
  13飛、14飛合、同飛成、同玉、
  13飛 まで61手

2筋ごとの横送り趣向ですが、その中に飛打飛合の縦送りが2回入るおもしろい趣向でした。

出題当時の解答者の感想は、おもちゃ箱No.32解答でごらんください。

木目1