飛打飛合の手順は1回の移動の間に1回とは限りません。 2回入る例としてこの作品を紹介しましょう。
おもちゃ箱No.32として@niftyの会議室で出題された作品です。
花火が開いたような美しい初形。 なんか、玉がジャマな気分ですね(^^;
初手、飛車をどこから打つかが勝負。
86玉から7筋に逃げられるので、それを見越して91飛の再遠打が正解です。
71の金を取ってしまおうというわけですね。
91飛には96飛合で抵抗。 最終的には86玉と逃げることになりますが、少しでも手数を稼ぐのが目的です。
取って再度の91飛にまた95飛合。 これも取って三度91飛とすると、今度は94飛合では同飛、同玉、93飛までなので、もう合駒はできず、86玉と逃げだすしかありません。
91飛、96飛合、同飛成、同玉、
91飛、95飛合、同飛成、同玉、
91飛、86玉、96金、77玉、
96金に77玉が一番延命できる逃げ方。
これで、初形から2筋ずれた形になりました。 持駒に金はありませんが、71で取れます。
71飛成、76飛合、同龍、同玉、
71飛、75飛合、同飛成、同玉、
71飛、66玉、76金、57玉、
51飛成、56飛合、同龍、同玉、
51飛、55飛合、同飛成、同玉、
51飛、46玉、56金、37玉、
31飛成、36飛合、同龍、同玉、
31飛、35飛合、同飛成、同玉、
31飛、26玉、36金、17玉、
とうとう右端に追い詰めました。 なお、31飛は32飛でもかまいません。
11飛成、16飛合、同龍、同玉、
14飛、15飛合、同飛、同玉、
13飛、14飛合、同飛成、同玉、
13飛 まで61手
2筋ごとの横送り趣向ですが、その中に飛打飛合の縦送りが2回入るおもしろい趣向でした。
出題当時の解答者の感想は、おもちゃ箱No.32解答でごらんください。
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