「解答:TETSU-No.32」 SOFTV3 9−2671 1998年8月10日 |
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▲9一飛 ▽9六飛合 ▲同 飛成 ▽同 玉
▲9一飛 ▽9五飛合 ▲同 飛成 ▽同 玉
▲9一飛 ▽8六玉 ▲9六金 ▽7七玉
▲7一飛成 ▽7六飛合 ▲同 竜 ▽同 玉
▲7一飛 ▽7五飛合 ▲同 飛成 ▽同 玉
▲7一飛 ▽6六玉 ▲7六金 ▽5七玉
▲5一飛成 ▽5六飛合 ▲同 竜 ▽同 玉
▲5一飛 ▽5五飛合 ▲同 飛成 ▽同 玉
▲5一飛 ▽4六玉 ▲5六金 ▽3七玉
▲3一飛成 ▽3六飛合 ▲同 竜 ▽同 玉
▲3二飛 ▽3五飛合 ▲同 飛成 ▽同 玉
▲3二飛 ▽2六玉 ▲3六金 ▽1七玉
▲1二飛成 ▽1六飛合 ▲同 竜 ▽同 玉
▲1四飛 ▽1五飛合 ▲同 飛 ▽同 玉
▲1三飛 ▽1四飛合 ▲同 飛成 ▽同 玉
▲1三飛 まで61手盤面一面のと金のジャングル。 間を縫って必死の逃亡ですが、ついに追い出されて捕獲されました。
1段目の金に狙いを付ける飛の遠打に気づけば、あとは楽しむだけ。 夏向きの軽快な趣向作でした。
- Ura さん:
- 対称的に奇麗に整理された盤面で、飛車を打ち合いながら1筋まで場面を移すと、 11金が居ない代わりに玉も0筋にもぐりこめないので ご用となりました。
玉の移動が ポッ ポッ ポッ ポッ ピィー と 「時報」 をイメージさせます。
きれいですね。 そういえば、初形も何となく時計みたいな。 私は並べていて、ジャングルジムを思い出しました。 みなさんは、何に見えますか?
- Ura さん:
- 金5枚では盤面からあふれ、金3枚では盤面にスキマということで、 将棋の駒の枚数と盤面の広さはうまくつりあっているものですね。
2筋ずつ移動する趣向だと、盤面全体が使えてうれしいですね。
- Ura さん:
- やはり、解答募集中の問題を解くのは楽しいものです。
みなさんからの感想があると、出題する方も楽しいものです。 また、よろしくお願いします。
- 池田ママス&パパスさん:
- TETSU シリーズとしては久しぶりのくり返し趣向ですね (^^) 。 以前の書き方だったら 「((4×2)+4)×4+ ・・・ 」 と言うところでしょうか。
おっと、ヒントを付けるのを忘れていました。
((4×2)+4)×4+(4×3)+1
ですね。
- 池田ママス&パパスさん:
- # ここしばらくの大道棋も良いですが、こういうのもまた良いものですね (^^) 。
## 実は全国大会で図面を貰っていましたので、解図済みだったのでした。
全国大会には、TETSU 作品集を30部用意したんですが、足りなくなりました。 差し上げられなかった人、ごめんなさい。
- 市島啓樹さん:
- 今回は楽でした … って私も大会で作品見せてもらってたからですけど。 (^^;
市島さん、こんにちは。 全国大会、お会いできて嬉しかったです。
- 市島啓樹さん:
- 玉方持駒制限はこういうシンプルな趣向で特にその良さが生かされるようですね。 フツーの作品でやると解く手がかり的な意味合いが出てきて少し難しいかな、などと考えています。
玉方の持駒が残り全部っていうのも、昔から決まっているルールだけど、 なぜそうなのか、よく分からないですね。
逆に、玉方の持駒だけ指定して、詰方の持駒が残り全部だったらどうでしょうか。 駒余りは無視するとしても、おもしろい問題は作りにくそうですね。 それは、たぶん、詰方が強すぎるからでしょう。
玉方の持駒が残り全部というルールは、玉方が強すぎて、 やはりおもしろい問題が作りにくそうに思えます。 近代詰将棋は、合駒が大きなウェイトを占めますから、 このルールは作品の幅を大きく狭めていると思います。
そんなわけで、TETSU は、21世紀の詰将棋は、玉方持駒指定が主流になる、 と予想しているのですが、果してどうでしょうか。
- 市島啓樹さん:
- ところでコレ、左右シリンダー盤にすると永久循環に … あ、駄目か。 横マスが偶数だったら良いのに。 (^^)
シリンダー盤でぐるぐる何周もする作品が作れたらおもしろいですね。 それとも、もうある? ご存じの方、教えてください。
- 豐聰さん:
- さぼっているわけではないのですが、 次期ヴァージョンがインターフェースの見直しを含むためにおおわらわの毎日です。
忙しい中、解いていただき、ありがとうございます。 くれぐれも、健康に気を付けて、無理をしないでくださいね。
- 豐聰さん:
『 おっと、ヒントを付けるのを忘れていました。やったネ。(^_^)v 合っているようです。
((4×2)+4)×4+(4×3)+1
ですね。 』
イメージとしては (4×2+2+2)×4
+4×3 ______+1でした。
ここが鋸の目の刃の部分
これって玉鋸の一種ですか。
玉鋸といえば、普通、詰方の玉がノコ引きする問題を指しますが、 いわれてみれば、本局の玉の軌跡は、確かにノコギリですね。 かなり目が粗いノコギリですが。
励棋に、玉とか指定した駒の軌跡を表示する機能があったらおもしろいかも (^^;
- 豐聰さん:
- 玉方持駒制限は、合駒が楽で、作品自体を楽しみたい人間にはとても嬉しいものです。
いろいろある中から合駒を選ぶのが楽しみな問題もありますが、 本局のような問題では、余分な変化を読む必要がない方が、すっきりしていいと思います。
次ぎの図のように合駒制限の駒を置く手もありますが、どちらがいいでしょうか >みなさん
参考図
- あんこうさん:
- (上図と TETSU No.32 の) 両図を比較すると、前者のよさはありませんね。 このケースでは、ただ 「従来の詰将棋ルールに則った」 だけでしかありません。
こうした 「玉方持駒制限」 は、しかし 「従来の詰将棋」 とは別の世界に置くべきだと思います。 そうした世界がなければ、別に作っていかなければなりません。 恐らく従来不可能とされていた趣向や構想が実現し、新しい世界が広がり、 新しいファンが集うのではないでしょうか。
(私にやれとは言わないでくださいね。 当面、従来ルールに浸っていたいものですから (^^; 。 TETSU さんあたりが有志を募って、水上さんにプッシュしてみては? よい作品が揃えば、自然に道が拓けていくと思います。 応援のための協力はしますよ (^^) )
昔、双玉の詰将棋が大道棋以外にもいろいろ創作されてきた時期がありました。 そのころ、やはり、 「 「従来の詰将棋」 とは別の世界に置くべき」 という意見があり、 大道棋でないのに大道棋研究室で出題されたり、双玉室というコーナーが設けられたりしました。
そのような時代にあっても、勇気ある坦当者は、双玉の問題の通常のコーナーでの出題を試みました。 そのような出題が重なることによって、次第に双玉作品も市民権を得て、創作する人も増えてきて、 その結果、私達は 「天月舞」 などの傑作を鑑賞できるようになりました。
詰将棋の世界がそれだけ広がり、豊かになったのです。
双方の持駒を指定した詰将棋も、これまでいろいろ出題してきました。 これは、実戦的感覚からも自然に考えられることもあり、双玉が登場してきたときとくらべても、 あまり抵抗なく受け入れる人が多いように思います。
ばか詰などの別なルールのフェアリー詰将棋ではなく、普通の詰将棋の拡張 (現在の詰将棋は、持駒指定の特殊な形態) ですから、 私は別な世界として発展させるのではなく、詰将棋の世界自体を発展させるべきと思います。
あんこうさんのように、「従来ルールに浸っていたい」 方も多いと思いますが、 双方の持駒を指定した詰将棋を普通の詰将棋と同じコーナーで出題することについて、 みなさんはどう思われますか?
- 豐聰さん:
- 後手持駒が残り全部のときは、あえて表示しない慣習があるという程度の縛りで十分だと思います。 発展を目指す方と固執する方との間の軋轢はあるかもしれませんが、 豐聰は良いものはどんどん取り入れるほうが良いという発展派です。
そういえば、必至や次の一手では、双方の持駒が指定されているときと、 後手は残り駒全部のときと、両方ありますね。 とすると、詰将棋も慣れの問題でしょうか。
まあ、別に急ぐ必要もありませんし、最初のうちは、 たまに双方持駒指定の軽い問題が出題されるぐらいでいいのではないでしょうか。
- シゲ太さん:
- No.32、楽しませていただきました。 61手詰でしょうか。 相馬 collection を解いているような気分でした。 (^_^;)
相馬さんの作風は、TETSU と雰囲気が似てますね。 あえて違いをいえば、相馬さんの方が手順重視、TETSU の方がシンプルさと形にこだわる、 という感じでしょうか。 Collection No.18 と本局を比べると、そのあたりの違いがわかると思います。
- シゲ太さん:
- ただ、最後まで一直線なのでそれがちょっと物足りないというか。 少し捻りが利くと投稿級になるのでしょうね。
意図して一直線にしているので、物足りなさは仕方のないところ。 趣向と関連しない序や収束は、つけたくないんです。
- シゲ太さん:
- と偉そうなことを言ってもとてもわたしには作れそうもありません。 発想は前々からあるものですか。 それとも思い付きによるものでしょうか?
昔、横型で作っていた図ですが、今回、完成させようとして、いろいろ並び変えていたら、 いつのまのか縦型になりました。 TETSU の趣向はみんなシンプルですから、誰でも一度は考えているんじゃないかな。 シゲ太さんも、なんとなく浮かんだ手順をシンプルにまとめてみてはいかがですか (^^)
- 鳥本敦史さん:
- 易しく素直に楽しめます。
解いていただいたみなさん、ありがとうございました。
また、次の TETSU No.33 でお楽しみください。
本局、詰棋めいと第26号でも出題しました。 そのときいただいた感想です。
解説は首猛夫さんです。
ここまで洗練されてくると、もう独自の世界といえるでしょう。 謎解きの面白さとはまた別の世界で美術品でも見ているような錯誤を覚える。
- 橋本守正さん:
- 配置図も美しいが、玉の軌跡も飛打飛合も美しい。
- 磯田征一さん:
- 何といっても美形。 手順は簡単。
- おかもとさん:
- ほとんど左右対称の初形が解図欲をそそる。 手順もそれにたがわず楽しいくり返し。
- 金子恒男さん:
- 配置が綺麗。 金の位置で趣向が丸見え。 でも楽しいから良い。
- 里見良幸さん:
- 手順の長いのには驚きました。
- 白石連太郎さん:
- 相馬氏(だったか?)の作品を思い出す。 玉方の持駒を限定にすれば、まだまだ無限の可能性で、新しい趣向も開発できそう。 ただ、普通の詰棋と同じ扱いにはできないでしょうが。
- 今川健一さん:
- 綺麗な配置図ですね。 ここの処で一休み、加藤サンのサービス問題でしょうね。 ヤレヤレ一息入れようか。
- 田口正明さん:
- 3筋、1筋は1段目でなくてもよいのだが、ついリズミカルに打ってしまう。
わかる、その気持ち。
- 千葉肇さん:
- いつもの感覚で中合されそうな恐怖に陥る。
加藤徹氏には二つの面がある。 恐ろしい中合のわなを仕掛け、解答者を煙に巻く姿と、駒と戯れる邪気のない少年の姿。 どちらが本当のと聞かれても、どちらもと答えるほかあるまい。
- 穂上武史さん:
- 玉の配置がもったいないが、こればかりは省けない。
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