大道棋やフェアリーまで多彩に活躍されている長谷さんのかわいい小品。盤に並べてじっくりどうぞ。39手。
くるくる No.179
暗算では厳しいですが、きれいな初形を崩すのは忍びないので、原図のまま紹介しました。
強力な持駒だけど、「金合しながら」であることを考えれば、手は見えてきます。 そう、98龍、79玉、69金、同玉、89龍、79金合となれば、くるくるNo.176等でおなじみのパターン。 「La打−同玉−G−Lb合」型の送り趣向です。 続けて、59金、同玉、79龍、69金合、とどんどん送ります。 飛合、銀合は品切れでありませんが、途中で角合をされたら? 同じように送って、19金、同玉、39龍、29金合のとき、28角があるので、早く詰みます。 最後は持駒の3枚の金がどうなるかと思ったら、金の3連捨て! 96の飛車まで捌いてぴったりの詰みとはうまいものです。 よくある龍による送り趣向ですが、対子図式のかわいい初形、きれいな収束に、思わず紹介したくなってしまいました。趣向手順自体はオリジナルでなくても、作り方次第で立派な作品になるということで、「くるくる」創作の参考にしていただければ、と思います。