木目1

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第6章 合しながら (19)
金合しながら その4
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大道棋やフェアリーまで多彩に活躍されている長谷さんのかわいい小品。盤に並べてじっくりどうぞ。39手。

くるくる No.179

暗算では厳しいですが、きれいな初形を崩すのは忍びないので、原図のまま紹介しました。

強力な持駒だけど、「金合しながら」であることを考えれば、手は見えてきます。
そう、98龍、79玉、69金、同玉、89龍、79金合となれば、くるくるNo.176等でおなじみのパターン。
「La打−同玉−G−Lb合」型の送り趣向です。
続けて、59金、同玉、79龍、69金合、とどんどん送ります。

飛合、銀合は品切れでありませんが、途中で角合をされたら?
同じように送って、19金、同玉、39龍、29金合のとき、28角があるので、早く詰みます。

最後は持駒の3枚の金がどうなるかと思ったら、金の3連捨て!
96の飛車まで捌いてぴったりの詰みとはうまいものです。

よくある龍による送り趣向ですが、対子図式のかわいい初形、きれいな収束に、思わず紹介したくなってしまいました。趣向手順自体はオリジナルでなくても、作り方次第で立派な作品になるということで、「くるくる」創作の参考にしていただければ、と思います。

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