木目1

次ヘ
次ヘ
第6章 合しながら (20)
金合しながら その5
表紙に戻る
表紙に戻る

本作もくるくるには難しいけれど、原図のまま紹介。 盤に並べてじっくりどうぞ。 41手。

くるくる No.180

双方の歩の並びに、左右の飛金銀が対称的で美しい。 ベースは「金合しながら」の趣向手順ですが、序と収束を巧みに入れてこの初形にしたのには、卓越した作者のワザを感じます。

22銀がなければ12飛成・・・と考えると序の手順が見えてきます。

  21銀不成、同玉、32金、同玉、

12飛成に、合駒選択が難しい。
22香合・桂合なら、31金、同玉、41歩成、同玉、21龍以下一段目で送って詰み。
22銀合・角合なら、31金、同玉、21金、42玉、22龍で、金合以外は31龍以下、金合なら51銀以下。
というわけで22金合が正解です。

12飛成、22金合に、31金、同玉、21金、42玉、と進めば、あとは楽しい趣向手順。
21金に同金なら? 41歩成、同玉、21龍以下、先ほどと同様に一段目で送る別な趣向手順が登場します。
変化も趣向手順とは、びっくりですね。

  12飛成、22金合、31金、同玉、21金、42玉、
  22龍、 32金合、41金、同玉、31金、52玉、
  32龍、 42金合、51金、同玉、41金、62玉、
  42龍、 52金合、61金、同玉、51金、72玉、

52龍に62金合は龍を切って詰みなので、81玉と逃げて収束に入ります。

  52龍、81玉、71金、91玉、82銀成、同飛、
  81金打、同飛、同金、同玉、82飛、91玉、92飛成 まで41手

きれいな初形から「G−La合−Lb打−同玉−Lc−玉」型の金合入り送り趣向、更に変化にも別な送り趣向を含んだおもしろい作品でした。

木目1