木目1

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第6章 合しながら (17)
金合しながら その2
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金合の2局目は原島利郎さんの「Uターン」という作品から。角歩(銀歩)の配置があるので、前局ほどシンプルには送れません。53手。

くるくる No.177

オリジナルの作品を鑑賞する

玉を72に呼んで92飛成とすることを考えれば、81金、同玉、71歩成、同玉、72角成、同玉の3連捨ての発見は難しくないでしょう。 予定通り92飛成とすると、82合ですが、香合などでは、71金、同玉、61歩成、同玉、81龍、71合、62香まで。 この81龍と入る手を防ぐには、82金合しかありません。

こうなれば、また3連捨てで62に呼んで82龍と送ることができ、以下はこの8手の手順の繰り返しで右に送っていきます。 42龍まで行くと32合はできない(12金まで)ので、13玉と逃げて収束します。

「La打−同玉−Lb−同玉−Lc−同玉−G−Ld合」型の、3連捨てを含む金合入り送り趣向でした。

オリジナルは原島利郎さんの「Uターン」という作品。 この趣向の前後に金追いの趣向を織り込んで、1往復半の趣向詰に仕立て上げた原島さんの技をご鑑賞ください。

小峰耕希さん:
先程解いてみました。掲示板なので今回もヒントになりそうな個所は一応伏字にしておきます。
趣向部分は「金合しながら」だとある以上あの筋しかないので、変にコメントをするのは控えます。
むしろ趣向成立を影で支えた持駒の×が、最後の最後に●打で働くのに感心しました。
命名が「Uターン」という事は、原作は往復するのでしょうか? 楽しみにしてます。
作者の原島利郎さんは、僕が将世の購読を始めた5年程前に、詰将棋サロンに頻繁に入選なさっていたので懐かしいお名前。そういえば、どのような事情かはわかりませんが、最近は見掛けないですね。
風の錬金術師さん:
くるくる軌道に乗せるのに苦戦したりw
ピッコロさん:
ふーむ金以外だと、竜がもぐる手があって早詰みですか。

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