木目1

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第2章 いろいろな追い趣向 (20)
馬の趣向 その4
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縦横だけではなく、馬は斜め追いも可能です。これまでにも No.29で登場していました。

今回の作品も斜め追いですが、2枚の馬で交互に馬追いを行うおもしろい作品です。 くるくるには難しすぎるので、ヒントを。

1)まず2二馬、2四玉。ここから馬の斜め追いの始まり。 1一角もあとで成ります。
2)馬追いで 2四玉 ==> 7九玉 ==> 3五玉 ==> 6八玉 ==> 3五玉 と移動します。
3)7七馬、5五馬、3五玉の形から銀を捨てて7手詰。

くるくる No.43

馬追いで7九へ。 途中で折り返すと、2枚の馬に追い詰められるのが早くなるので、最後まで行きます。

折り返して2枚の馬で追撃します。 4四馬の形では、7九玉と逃げると8八銀、8九玉、4五馬があるので、2回目は6八で折り返します。

馬が7七に来たので、4六銀に2六玉は5九馬で詰みます。 この変化が2往復を実現するキーだったわけです。
4六を塞いで、最後は2枚馬でピッタリ詰みました。

この趣向の向きを変えた作品も作られていますので、合わせて紹介しましょう。

9四、1四の2枚の歩だけでこの趣向手順を成立させているのは感心しますね。

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