詰将棋の解図・鑑賞の二つの要素のうち鑑賞にフォーカスした新しいフェアリー詰将棋、鑑賞詰。
夢のような手順も実現でき、楽しめるのが魅力です。
深井一伸さんから、普通の詰将棋では不可能な
「裸玉・単騎図式(途中図も含む)・スーパー詰将棋」
という条件の鑑賞詰を投稿いただきましたので、カピタン展示室にて披露させていただきました。
純粋に手順を楽しんだ方、詰将棋に危機感を感じられた方、「最短手数の図を示していただけると嬉しい」に反応された方、
いろいろな感想をいただき、ありがとうございました。
図を示した方は後でまとめて掲載しますので、まずはそれ以外の感想から。
- 山下誠さん:
- なるほど裸玉単騎協力詰ですか。鑑賞詰も楽しいルールだと思います。
- 大西智之さん:
- 妄想詰の方もしっかりと鑑賞させていただきました。
- 小山邦明さん:
- カピタンはルールが理解でき無いことが多いのですが、
くるくるのような手順で桂以外の合駒をうまく発生させて、収束形もきれいに合駒ができない単騎詰に仕上げていると思いました。
- S.Kimuraさん:
- 8筋から4筋にかけて,1つおきに合駒させているところと,
最後に龍で追いかけて詰み上がるところが面白いと思いました.
最短手順は分かりませんが,それが鑑賞して楽しめる手順だと良いですね.
- エレーンさん:
- (作品単体に対する感想ではなくてすみません)
碌に創作もしていない者が言うのもなんですが、実現するという要素を無視するのは、詰将棋ではないと僕は考えています。
鑑賞詰の思想については9月号を読んで納得し、詰将棋の創り方としても有用であると認識しましたが、
これの作品としての発表の許容は、既存の詰将棋の否定になることを懸念します。
フェアリー詰将棋は、詰将棋の一部の要素を変更することで、伝統的な詰将棋とはまた違った楽しみを生み出すものですから、
もちろん人によりルールの好き嫌いはあるものの、普通の詰将棋と両立するものと思います。
実際、詰将棋の会合などでは、普通の詰将棋とフェアリー詰将棋が両方ともよく楽しまれています。
では、続けて、最短手数に挑戦していただいた方の感想と作品を手数の長い方から順に。
- 永安克志さん:
- 歩と香を出さすに作れたらより綺麗かなと思ったので、私も考えてみました。
同じように裸玉、攻方の持駒が飛1枚、途中図が全て単騎図式、スーパー詰将棋で短手数を狙いました。
右側の詰み上がりは工夫しましたが、左側の趣向は深井さんのを借りました。
永安克志さん 65手 棋譜ファイル
- 金少桂さん:
- これは普通詰将棋では絶対実現できない鑑賞詰ならではの手順。
作者も認める通り、手数を縮める余地は大いにありそうです。
となるとこれは挑戦しなくては、と思い挑戦したところ61手になりましたので添付ファイルで送ります。
これは新たな競技(?)の始まりかもしれません。
金少桂さん 61手 棋譜ファイル
- 池田俊哉さん:
- 正直なところこれの何が面白いかが、まだ良くわからないのですが、
フェアリーの創成期もそんな感じだったかと思うので、これから何かが生まれてくるのかもしれません
とりあえず、自分は最短手順を求めるパズルと解釈してやってみました
どうやらもっと短い順もあるようですが...。
池田俊哉さん 59手 棋譜ファイル
この案は途中で詰方の桂や銀が発生しているので、ちょっと条件が違うようです。
- NAOさん:
- 裸玉から盤面いっぱいに広がる手順を楽しめました
裸玉・単騎図式(途中図も含む)・スーパー詰将棋の最短手数を妄想しました
NAOさん 53手 棋譜ファイル
そして最短の51手の図が、馬屋原剛さん、山口成夫さんのお二方から寄せられました。
- 馬屋原剛さん:
- 今月の展示室の深井さんのコメントに
「裸玉・単騎図式(途中図も含む)・スーパー詰将棋です。
多分最短手数ではないと思うので、どなたか最短手数の図を示していただけると嬉しいです。」
とありましたので、最短かどうかはわかりませんが大幅に手数を短縮した手順を送ります。
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