芸術の秋ということで、アート的な協力詰を作ってみました。
初形は全駒豆腐図式。 王手は香打ちしかありません。
89から打てば合駒を2枚取ることができます。
合駒は、9筋のと金を移動合する手もありますが、形からして横に追う趣向に見えるので、88と左と、78のと金を取りましょう。
もう1枚は当然87香合です。
89香、88と左、同香、87香合、同香、同玉、88歩、76玉、
一路右にすらすことに成功しました。
香もしっかり回収しているので、次のサイクルにはいることができます。
しばらくは趣向を楽しみましょう。
79香、78と、同香、77香合、同香、同玉、78歩、66玉、
69香、68と、同香、67香合、同香、同玉、68歩、56玉、
59香、58と、同香、57香合、同香、同玉、58歩、46玉、
49香、48と、同香、47香合、同香、同玉、48歩、36玉、
39香、38と、同香、37香合、同香、同玉、38歩、27玉、
最後は27歩があるので26玉とは行けず27玉になります。
ここまで来れば収束はもう見えますね。
29香、28香合、同香、16玉、17香 まで53手
アートらしく、詰上りも象形にしてみました。
この形は、金少桂さんの「カマボコの形かな」が作意で、「湯豆腐くるくる、カマボコがでてきた」のつもり。
隅の老人Bさんは「玉手箱」との見立てで、これもいいですね。 ドラクエの宝箱とか。
初形、手順、詰上りと、遊び心をちりばめてみましたが、お楽しみいただけたでしょうか。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- これは一目でしたが、実に楽しいリピート手順。
9筋に並ぶと金の意味は、きれいな最終形を見て納得です。
- 江市滋さん:
- 古き良き時代の気配。
収束はこんなものだろうが、9筋の配置があまり働いている気がせず、ちょっと勿体なかったかも。
(まあ、もう1サイクルが入れられなければ一緒かも知れませんが)
2枚のと金の代わりに受方98香ぐらいでも成立しますが、初形と詰上りからこの配置になりました。
- S.Kimuraさん:
- 香打ち香合で,と金がうまく消えてくれそうだったので,方針が立てやすかったですが,収束にちょっと考えさせられました.
ただ,最終手は17香になりそうに見えるので,手数が提示されているだけに,試験だったら,解けなくても解答が書けそうですね.
- 小山邦明さん:
- 趣向手順ときれいな左右対称の収束形がすばらしい。
- 小峰耕希さん:
- この香と歩を使った追い方は協力詰の基本手筋ですね。そして詰め上がりは対称形。
- 長谷繁蔵さん:
- 易しいが面白い手順
香を使って貰うために渡す
- 占魚亭さん:
- フェアリー版くるくる。
楽しかったです。
- 波多野賢太郎さん:
- 最初、どうしたら王手が続くんだろうと思いました。
8手一組で玉を追えることがわかってなんとかなりそうと思いましたが、最後に香を打ってちょっとびっくりでした。
くるくる協力曲詰だったんですね。
- ぬさん:
- 手が続くように攻駒を補充する。
- 金少桂さん:
- 2手目慌てて香をもらいに行って迷宮入りしかけた。
解いた後ふと思ったが、これは解かずにズル解答(笑)することもできそう。
詰め上がりはカマボコの形かな。
- たくぼんさん:
- ばか詰の楽しさを感じられる作品。
無駄の無い完成品
- 隅の老人Bさん:
- 手順も面白いが、詰上がり図の美しさも最高。
題して「玉手箱」、TETSUさん、いかがでしょうか?
開けてびっくり、ですね。
- 池田俊哉さん:
- 玉方のとを壁駒にしながら右に追っていく。協力詰入門編には最適かと
詰め上がり象形も作者の意図するところ?
「芸術の秋」ですので。
- ハマGさん:
- 六角台形とでも言いますかね、詰め上がりの形は。
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