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詰将棋おもちゃ箱カピタンリバイバル
カピタン展示室 No.21 荻絵香木さん
協力詰 29手
カピタンリバイバル
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出題時のコメント:

狙いは・・・の短手数記録

協力詰(ばか詰) 先手後手協力して、最短手順で後手玉を詰ます。

荻絵香木さんは展示室では初登場ですが、九州G作品展フェアリー別館(現在は妖精都市内のFairy Forest)やたくぼんの解図日記の作品展などで好作を連発しているフェアリー詰将棋作家。 2005年下半期のFairy TOPixでは、中編2位、長編1位を受賞、受験のため一時休止していましたが、再開後はOnsite Fairy Mateで解答者1名の難解作「チェイン」を発表するなど、活躍されています。荻絵香木のパズルがらみ!(ブログ版)を見るとパズリストとしても活躍しているようです(パズル懇話会に参加するとよいかも)。

さて本作、協力詰で29手というと難しそうですが、手が限られているので、案外簡単です。
とにかく進めていきましょう。

19歩、17玉、18歩と追っていくだけではすぐ行き詰るので、42龍を活用して局面の変化を図ります。

  48龍、38飛不成、19歩、17玉、
  47龍、37桂成、18歩、16玉、
  46龍、36香上、17歩、15玉、
  45龍、25歩上、16歩、14玉、
  44龍、34角上、15歩、13玉、

打合では行き詰りを打開できないので、移動合で2筋3筋の受方の駒をほぐしていきます。
この辺りまで進めると、狙いが見えてきましたね。 「これはきっと七種移動合だ!」

43龍に金移動合か銀移動合かちょっと迷うところ。 あと7手で詰む形は、と考えると金が正解と分かります。

  43龍、23金上、14歩、22玉、13歩成、11玉、
  41龍、21銀引、12香 まで29手
作者:
狙いは、協力詰での(多分)最短手数の七種移動合です。
さすがに簡単すぎるかもしれませんが・・・。

九州G作品展フェアリー別館第5回出題では順列七種合の協力詰(31手)を発表した荻絵香木さん、今度は最短手数の七種移動合。龍と歩のコンビで規則的に7種類の移動合が出現するところ、うまく作るものです。 わずか12枚の配置からの七種移動合は最少駒数の記録でもあると思います。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

たくぼんさん:
7種移動合の最短でしょうか?合駒は1枚も取らないのが凄いですね。
神無七郎さん:
そのうちもっと短手数の作が出そうな条件ですが、角道を遮断する23金から、龍をピンしていた香が止めを刺すラストまで、収束手順が結構面白いので、記録が破られても価値がありそう。
長谷繁蔵さん:
初入選作者、次作期待。面白い趣向物でした。順列はムリかな。
しろねこさん:
ルールを覚えるのに苦労しました。
盤に並べ考えました。
実にうまくできています。
まだ、よく理解できていません。
fmが詰将棋や必至のように問題集として書店で発売されるようになるといいですね。
名越健将さん:
もの凄い限定のさせかたですね。この上を行く作品はあるのかな?
中澤照夫さん:
7種移動合の最短手数か。
吉川慎耶さん:
配置が絶妙!自陣と金は気になりません。
隅の老人Bさん:
簡単に解けて、「何だ、これは?」
解答書きで、七種移動合に気付く。
感度が鈍いね、もうすぐ、72才の誕生日。
S.Kimuraさん:
金で合駒する方法が分からなかったのですが,4一香を取ってしまえば良かったのですね.
諏訪冬葉さん:
7種移動合ですね。
22手目は△23金でもいい気がします。

33金だと34角が12に利くので、23金限定です。


カピタン展示室No.21 解答:11名 全員正解

 S.Kimuraさん  神無七郎さん  吉川慎耶さん  しろねこさん  隅の老人Bさん
 諏訪冬葉さん  たくぼんさん  躑躅さん  名越健将さん  中澤照夫さん
 長谷繁蔵さん

当選者は、展示室で発表しています。