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詰将棋おもちゃ箱カピタンリバイバル
カピタン展示室 No.14 北川仁士さん
安南詰
カピタンリバイバル
カピタンリバイバル
出題時のコメント:

とどめの駒はどれ。 9手。

安南詰 盤上にある任意の駒は、そのすぐ下に味方の駒が存在するとき、
その駒の性能に変化する。動いて二歩になる手も禁手。
==> 安南将棋の一族
==> 安南将棋のルール (飛子呂の安南詰


42のと金が目につきますね。 42金の配置だと、22飛、41玉、42飛成と取ってしまって簡単。
えっ、と金でもその順で詰むって? 安南なので、42同玉で43歩が玉の利きになりますよ。
53角、同歩、43歩(これは馬の利き)、51玉、52銀、62玉、53歩成、73玉で逃げ切り成功。

初手から22馬という捨て駒もあります(取ったら23銀の一発)が、これも41玉と逃げられると、42と金が玉の利きになって詰みません。

というわけで、正解は41に逃がさない23角捨て。
同玉に今度こそ22馬は? 34玉と逃げて逃れ。

22飛から12飛成が端に追い詰める妙手です。
この形なら逃げられる心配がないので、三度目の正直、22馬が成立して詰みとなります。

  23角、同玉、22飛、13玉、12飛成、同玉、22馬、同玉、23銀 まで9手

大駒3枚捨ての豪快な手順。 初形から安南特有の詰上り(桂頭玉に銀打)が予想できるので解き易かったと思います。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

真Tさん:
詰上がりが見えているので考えやすくてよかったです。
たくぼんさん
王道といった手順ですね。大駒3枚捨てないと詰まないとはね。
鈴木康夫さん:
安南ならば22玉23銀の詰上りは一目ですが、実現に大駒3枚の犠牲が必要とは。
S.Kimuraさん:
安南らしい動きが最後だけだったのがちょっと残念でした.
隅の老人Bさん:
桂頭の玉、定跡通りの結末。少し物足りないね。
ほの字さん:
これぞ安南というべき詰め上がり。
小五郎さん:
久しぶりに安南を解いたので感覚を戻すのに苦労しました。
すっきりした攻駒1枚の詰め上りが夏にぴったり。
小峰耕希さん:
よくある桂頭詰(?)で、全着手駒の動きが駒種通りなので、解後感が今一つなのは否めない。
諏訪冬葉さん:
最初3手目から
▲34銀△同歩寄▲22馬△24玉▲23飛△35玉▲26飛成
までと考えていたら△14が香車でした。送らなくてよかった。

14が歩だと、この手順でも詰みますし、作意順で22飛、13玉のとき23銀でも詰み(二歩で同歩と取れない)。 14香が良く利いています。


カピタン展示室No.14 解答:10名 全員正解(下記)

 S.Kimuraさん  小五郎さん  小峰耕希さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
 諏訪冬葉さん  たくぼんさん  躑躅さん  ほの字さん  真Tさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。