詰将棋パラダイス誌で解答強豪としておなじみの天津包子(アマツカネコ)さん。 おもちゃ箱では、盤面対称のきれいな協力詰で初登場です。
- 作者:
- 初登場嬉しいです。
天津包子さんからは、くるくるや協力詰など続々投稿が来ています。 新春くるくる特集でも1題出題していますので、お楽しみください。
さて、本作、普通の詰将棋ではまるで詰まない形ですが、そこは協力詰、受方が協力してくれるので大丈夫。
21歩成、同玉、22歩までは絶対手で、これに対し同玉や11玉では王手が続かないので31玉。
ここからと金追いが始まります。
21歩成、同玉、22歩、31玉、
21歩成、41玉、31と、51玉、41と、61玉、51と、71玉、
調子に乗って61とは、同玉でも82玉でも王手がかかりません。
逆サイドで81歩成、同飛と歩を入手してから61とと捨てるのがうまい継続手段。
折り返しのと金追いが始まります。
81歩成、同飛、61と、同玉、62歩、51玉、
61歩成、41玉、51と、31玉、41と、21玉、31と、22玉、
ここ、いったん22玉と上がるのが重要な手。 32とで歩を入手して次のと金追いにつなげます。
32と、11玉、21と、同玉、22歩、31玉、
21歩成、32玉、22と、41玉、32と、51玉、42と、61玉、52と、71玉、62と、82玉、
折り返しでも32玉と上がるのがポイント。 32玉とせずすぐに41玉だと、31と以下と金追いはできますが、と金が一段目なので左辺で行き詰まります。
本手順ならと金が二段目なので手が続くわけ。
72と、91玉、81と、同玉、82歩、91玉、81飛 まで51手
飛車を入手して収束。 対称形からと金追い1往復半のフェアリー版くるくるアートでした。
51手と長手数ですが、手が限られているので、協力詰入門にも最適。
回りの人にも出題して、協力詰の楽しさを教えてあげましょう。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- ほの字さん:
- とにかく王手を続けるしかなく、そしたらうまい具合に22玉が用意してあった。
- 真Tさん:
- 32歩と72歩の配置がうまいと感じました。
- コマンさん:
- 詰むかいなと思ったが32歩を奪う手を見つけて解けました。
- 鈴木康夫さん:
- どう見ても飛車は攻め方が入手する駒なのに実現するまで一苦労。
二段目にスペースを作ってきれいな折り返し。53玉が絶妙の配置ですね。
- スラゴさん:
- 初形も手順も楽しい。
- 小峰耕希さん:
- 「森茂追悼作品展」では、もっと凄い「と金追い」の作品が登場予定(類作の不幸が無ければ)です。お楽しみに! …と、短評でCMを流してみる。
小峰さんは「森茂追悼作品展」(妖精都市)のご担当。 現在 「森さんの作品にまつわる作品(全ルール可)」 を募集中です(2007年1月7日締切)。
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S.Kimuraさん:
- と金がなかなか2段目に上がれなくて苦労しましたが,3二玉から2二とでようやく解決しました.
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小五郎さん:
- と金を途中で二段目に使うことが盲点になりました。
- 橋本孝治さん:
- 簡潔明瞭な一往復半。
最後の横追いで一旦32玉と上がるところがポイントですね。
91の駒は金でも飛よさそうですが、選択の決め手は何だったのでしょうか?
投稿原稿には91飛については何も書いてありませんが、他の駒が歩と香だけなので、金気を使いたくなかったのかな?
- 隅の老人Bさん:
- 一往復後も1段目で追っかける、アリャ?
2段目のと金で追っかけるなんて、「なめたら、いかんぜよ。」
- 井上順一さん:
- この形で1往復半。折り返し部分がうまくできてる。
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たくぼんさん:
- 協力詰のくるくるもいいですね。どんどん発表して欲しいです。
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