次ヘ
次ヘ
詰将棋おもちゃ箱カピタンリバイバル
カピタン展示室 No.3 北川仁士さん 安南詰
カピタンリバイバル
カピタンリバイバル
出題時のコメント:

こちらは力試し? 七変化。21手。

(2月1日出題図に早詰があり、2月12日に14とを14銀に修正)

安南詰とは 「盤上にある任意の駒は、そのすぐ下に味方の駒が存在するとき、その駒の性能に変化する」  というルールの詰将棋。 例えば、15香は銀の性能(利き)、14銀は玉の性能(利き)です。 二歩は動いて二歩になる場合も禁手、行き所のない駒は(性能が変化して動けるようになるので)禁手ではありません。 詳しくは、「安南将棋の一族」をごらんください。

駒の利きが読みにくい安南詰で、しかも盤面いっぱいの配置とあって、解答者がいるか心配したのですが、6名の方が正解されました。 特に隅の老人Bさんには、早詰もご指摘いただき、大感謝。 出題途中での修正は異例ですが、時期が早く作意手順も変わらないので、修正した方がよいと判断しました。 解答者のみなさんには混乱させたことをお詫びいたします。

さて、本作、ヒントの「七変化(しちへんげ)」とは何か、ややこしい変化はおいといて、まずは手順を鑑賞してみましょう。

  12金、 同 飛(玉が飛に)、22飛成、43玉(玉が角に)、
  42龍、 同 玉(玉が金に)、34桂、 52玉(玉が銀に)、
  43角、 同 歩、      63馬、 同 玉(玉が桂に)、
  64金、 75玉(玉が香に)、87桂、 同と、
  74金、 同 歩(玉が歩に)、77香、 同と、
  86と まで21手

ごらんの通り、最初玉のままだった玉の利きが、玉飛角金銀桂香歩 と、きれいに順番に変わっていく、順列七変化が狙いでした。 配置はちょっと重い感じですが、手順は捨て駒が中心で変化していくので、むしろ軽快な感じがしますね。 変化はいろいろありますが、分岐棋譜で示しましたので、ご確認ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

橋本孝治さん:
変化に備えた43角が好手。
単調になりがちな条件作に、ちょっとしたスパイスを効かせています。

43角を省いて63馬は、61玉と逃げられて53桂が打てないので逃れ。

たくぼんさん:
ヒントがあったので意外と簡単に解けました。 この趣向は初めてでしょうか?

多分初めてだと思います。 前例をご存知の方がいましたら、ご教示をお願いします。

ttdiamondさん:
七変化,しかも順番まで揃ってるとは。七色の宝玉を連想させる,宝物のような詰将棋でした。
隅の老人Bさん:
一手指すと駒の利きが変わります、安南詰は目が回る。
(元の出題図で)
今、カピ展NO3を考えているのですが、
 22飛成、同玉、23金打、同玉、21飛打
  、で13玉は12金打、同玉、22飛成、迄
  、で金合は45馬、13玉、12金打、同金、22飛成、迄
  、で飛合は34金打、13玉、22飛成、同玉、23飛打、以下
で21手はかからないと思うのですが、如何でしょうか?

作者「その筋はまったく気がつきませんでした。14とを14銀にかえてください。本当にすいませんでした。」

涼秋さん:
4三角捨ての好手も入り,順に飛車から歩までの七変化はお見事です。
もずさん:
安南詰に不慣れなため筋が見えにくかったです。
ヒントが大助かりでした。

カピタン展示室No.3 解答:6名 全員正解

  隅の老人Bさん  たくぼんさん  ttdiamondさん  橋本孝治さん
  もずさん  涼秋さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。