駒の利きが読みにくい安南詰で、しかも盤面いっぱいの配置とあって、解答者がいるか心配したのですが、6名の方が正解されました。
特に隅の老人Bさんには、早詰もご指摘いただき、大感謝。
出題途中での修正は異例ですが、時期が早く作意手順も変わらないので、修正した方がよいと判断しました。
解答者のみなさんには混乱させたことをお詫びいたします。
さて、本作、ヒントの「七変化(しちへんげ)」とは何か、ややこしい変化はおいといて、まずは手順を鑑賞してみましょう。
12金、 同 飛(玉が飛に)、22飛成、43玉(玉が角に)、
42龍、 同 玉(玉が金に)、34桂、 52玉(玉が銀に)、
43角、 同 歩、 63馬、 同 玉(玉が桂に)、
64金、 75玉(玉が香に)、87桂、 同と、
74金、 同 歩(玉が歩に)、77香、 同と、
86と まで21手
ごらんの通り、最初玉のままだった玉の利きが、玉飛角金銀桂香歩 と、きれいに順番に変わっていく、順列七変化が狙いでした。 配置はちょっと重い感じですが、手順は捨て駒が中心で変化していくので、むしろ軽快な感じがしますね。
変化はいろいろありますが、分岐棋譜で示しましたので、ご確認ください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 橋本孝治さん:
- 変化に備えた43角が好手。
単調になりがちな条件作に、ちょっとしたスパイスを効かせています。
43角を省いて63馬は、61玉と逃げられて53桂が打てないので逃れ。
- たくぼんさん:
- ヒントがあったので意外と簡単に解けました。 この趣向は初めてでしょうか?
多分初めてだと思います。 前例をご存知の方がいましたら、ご教示をお願いします。
- ttdiamondさん:
- 七変化,しかも順番まで揃ってるとは。七色の宝玉を連想させる,宝物のような詰将棋でした。
- 隅の老人Bさん:
- 一手指すと駒の利きが変わります、安南詰は目が回る。
(元の出題図で)
今、カピ展NO3を考えているのですが、
22飛成、同玉、23金打、同玉、21飛打
- 、で13玉は12金打、同玉、22飛成、迄
、で金合は45馬、13玉、12金打、同金、22飛成、迄
、で飛合は34金打、13玉、22飛成、同玉、23飛打、以下
で21手はかからないと思うのですが、如何でしょうか?
作者「その筋はまったく気がつきませんでした。14とを14銀にかえてください。本当にすいませんでした。」
- 涼秋さん:
- 4三角捨ての好手も入り,順に飛車から歩までの七変化はお見事です。
- もずさん:
- 安南詰に不慣れなため筋が見えにくかったです。
ヒントが大助かりでした。
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