解説・全短評
大道棋48に続く、なし3類型(右図)の双玉版第2弾。
形も手順もスッキリした問題のつもりで出題したのですが、思ったより落とし穴が多かったようで、上記解説のように誤解者続出となりました。
詳細な変化紛れを棋譜ファイルに示しましたので、じっくりご研究ください。
多かった誤解が、作意29手のところ27手以下で詰めてしまったもの。 イ、ハ、ニの2手早い変化など、逃げ間違いと思われます。 実戦なら受ける手は大道棋屋さんが指してくれるのですが、誌上での出題では、大道棋屋さんの分もしっかり読まなければいけないので大変です。
- Aさん:
- 27手-62龍駒余り
23手ですと31飛成できれいに詰みます。
- Bさん:
- 26角成 迄25手。
- Cさん:
- 78龍まで25手
大道棋は不思議がいっぱい
- Dさん:
- 最終手:48馬 手数:27手詰め
すぐに詰むと思いきや、玉がするすると下段まで下りるのはイメージしづらかった。
- Eさん:
- 48馬迄27手詰
かなり悩ましい詰将棋でした
15手目、44角成としての65王、63飛成以下の31手詰。
それと65王にたいして66歩、56王、34馬としても同様31手詰が成立していると思われますが、よろしくお願いします。
(もし手数表記がなければ31手詰にしてました。)
- Fさん:
- 83銀不成、93玉、・・・ 54玉、44角成、65玉、66歩、56玉、
34馬、45桂、同飛成、57玉、24馬、46歩、同馬、・・・ 48馬迄27手詰
そして、ロ64玉のところ、54玉と逃げた解答もたくさん。
64玉は一見簡単そうに見えますが、53飛成は65玉で打歩詰、44飛成も54歩合で詰まず、53角成以下が唯一の詰筋です。
これを読んでいれば、54玉も53角成以下同手順で詰むので、作意解になったはず(出題時20手台とコメントしています)。
なので、54玉に44角成以下、44飛成以下の解答は、64玉のときの詰め方を誤っている可能性が高いと思われます。
ただ、表面的には変同の余詰順なので、以下最善で詰めていれば正解としました。
- Gさん:
- 83銀不成、93玉、・・・ 54玉、44角成、65玉、66歩、56玉、
34馬、45桂、同飛成、57玉、24馬、46歩、同馬、・・・ 35龍迄39手詰
初手8三銀成に9三玉と気付のに時間をとられ過ぎました。
46歩合は同龍、58玉で無駄合。
大道棋屋の応手としてはありうる手ですが、58玉の変化を読めていれば当然同龍と取るので、残念ですが不正解としました。
- Hさん:
- 83銀不成、93玉、・・・ 54玉、44飛成、65玉、45龍、55角合、
66歩、・・・ 72金。 迄29手。
2手目93玉が難しかった。
45龍に55角合の逆王手は指したくなる手ですが、55飛合が最善で31手。
- Iさん:
- 85歩、・・・ 54玉、44角成、65玉、63飛成、 ・・・ 23龍まで27手
合駒が1回だけで後はひたすら王手、玉が逃げる手だ。
双玉の玉の隣に配置されている香が絶妙でした。
しかし大道棋48、トレーニング問題、大道棋49と次から次へと改作が続くものですね。
作家の皆様方の苦労というか苦闘というか苦心というか執念を感じますね。
改めて敬意を表するものです。
頭4手書き洩らしで、実際は31手。 44角成以下は最善なので、正解扱い。
- Jさん:
- 31手 78龍まで
飛をぬく。そしてその飛と馬で追う。
54玉、44角成以下の順と思われるので正解扱い。
以下は、48馬まで29手の作意解答者のみなさんの感想です。
- 山下誠さん:
- こちらは銀不成から入る。
自玉の利きを最大限に活かして自陣で詰めるのは意外な展開。
5五角の逆王手筋もあって最後まで気が抜けない。
- 加賀孝志さん:
- この形はあまり見ない、収束の追廻は疲れる。
- 松田己次さん:
- 何回も奉納しました。
解きたいという気持ちがだんだん楽しいに変わって、何とか詰んだ様ですが、果たして正解かどうか。
- 小山邦明さん:
- 11手目の同龍は非常にやりにくい手だが、74銀不成が好手でした。
- 竹中健一さん:
- こんな奥地まで入り込んでくるとは思ってなくて焦りました…
- 占魚亭さん:
- 素直な手で迫っていくので、20手台ではあるけれども客寄せ向きかも知れませんね。
鳥本敦史さんのトレーニング問題にも何人かの方から解答、感想をいただきました。
ありがとうございます。
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