解説・全短評
栃木県のある地域で出題されていたという角問題の改作です。
集客度100とこれ以上ない好形。 しかし、誘い手が少ないので実戦価値は今一つ。
初級者 「角を離して打てば14に逃げる一手で、24龍で詰みだ」
中級者 「いや35角には24歩の捨て合がある。 同龍、12玉、13歩、11玉、44角でぴったりの詰み」
正解は35角に24桂の捨て合。 以下手順に角を取って、43玉(42玉は53角以下)に21角と54からの脱出を防ぎます。
34玉に24龍、45玉、44龍と龍で迫れば、56玉なら46龍以下斜め龍追いの趣向詰。
しからば36玉と逃げれば、54角成で、入玉しても大駒3枚で捕まります(46龍、27玉、54角成と手順前後してもOK)。
54角成に45歩合とするのは 同龍で無駄合ですが、実戦では同馬と取る可能性も十分あるので、大道棋屋さんはやりそうな手。
もっとも、同馬でも詰んでしまうので、効果は今一つ。
この54馬を18馬と捨てて、きれいに収束します。
詰パラ解説にあるように、13手目24龍以降の手順はアート展示室 No.37 eureka作と同じで、思い出した人もいたかもしれません。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 2手目の捨合を読むだけで難解さもなく、スッキリまとまっている。
- 三宅周治さん:
- 2枚角で玉を5筋に逃さない手順がうまい。
占魚亭さん:
- 大駒3枚で網を絞る。冗長感は否めないですかね。
栃木角問題の本は、たしか車田さん作成ですね。
2年くらい前に角問題を見て、作ってみたものの面白くならなかったので没にしたものの図面(25手)も添付します。
魅力のある改作を作るのは難しそうですね。
- 小山邦明さん:
- 王手の手段があまりないので追い易い。
17手目の46龍と19手目の54角成の手順前後はありますが、収束までまとまっていると思いました。
- 加賀孝志さん:
- 手順前後は17手目ですね気になりません。 2枚の角の追い方、紛れが多く手が出せません。
- 岡崎行晃さん:
- 解けた時は思わず笑顔に成りました!
まさに「解けて嬉しい詰将棋」と言ったところです。
- 小林徹さん:
- 17手目5四角成まで来れば、実戦では持ちそうにありませんね。
- 原田雄二さん:
- 一寸自身がないのですが、提出致します。
24龍、45玉、44龍、36玉、46龍に25玉の31手解。 惜しい。
- 門田和雄さん:
- 11手目▲21角と打っておかないとたいへんなことになる。
左辺に逃がしてもつかまえるように!です。
- 中沢照夫さん:
- 場外乱闘も大道棋では珍しくない。
- 藤川薫さん:
- 誤解やも。ひと安心です。
24龍、45玉、44龍、36玉、46龍、27玉、54角成に38玉の31手解。 28玉が正解でした。
- 竹中健一さん:
- この形も今後の発展が見込めそうですかね。
序盤に誘い手がいくつかあると面白いんでしょうね。
もう少し誘い手があれば・・・
- 西野かなさん:
- 詰んでは潰れ詰んでは潰れ・・・、あと一歩だったのですが・・・。
挑戦、ありがとうございます。
- 毛内敏雄さん:
- 駒数が少ないせいか、紛れも余りなく、わりあい簡単に詰み上がりました。
- 松崎敬さん:
- 33桂で41にきかせた手が銀とのコンビを強力にした好手でした。
- 竹園政秀さん:
- 21手非限定
24龍まで35手解。 17手目54角成に45歩合としたときは、同龍、37玉、46龍のところで
55馬、38玉、39歩、29玉、28馬、同玉、48龍としても同じ詰上りになります。
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