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よもやま話大道棋全短評 大道棋33 小山邦明さん
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出題: 詰将棋パラダイス2015年12月号 大道棋よもやま話 第33回
結果発表: 詰将棋パラダイス2016年2月号 大道棋よもやま話 第34回

詰パラでの結果発表時の解説

 96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、
 86飛、75玉、36飛、84玉、87香、85角合、同香、同玉、
 86飛、75玉、42角、53香合、同角成、同歩、36飛、84玉、
 87香、85角合、同香、同玉、86馬、84玉、62角、73香合、
 同銀不成、同桂、同角成、同玉、64馬、84玉、87香、85桂合、
 同香、93玉、83香成、同玉、84歩、同玉、96桂、83玉、
 86飛、72玉、82飛成、61玉、73桂、51玉、52龍、同玉、
 53金、51玉、52歩、41玉、42金迄61手。

72玉は63金、81玉、93桂、92玉、32飛成以下。
すぐに93玉は85桂、84玉、73桂成、95玉、96飛、同玉、86馬迄。
72玉は63金、61玉、31飛成以下。

86馬から73でばらす従来の筋なので解きやすく、61手の長手数に20名を超える解答が。

52歩43歩が飛成を邪魔しているため、

  • 42角として52歩を53に上げる
  • 飛を3筋(より右)に振る
という工夫が必要。 もっとも46飛としても86飛から振り直せば大丈夫。

64馬以降も85桂捨合、龍捨てと見応えのある手順が続く。 最後は駒も余らずぴったり詰み、好評だった。

ワナも随所にあり、奉納も続出。

96飛。 86香の捨合で逃れ。
96馬、84玉、62角。 73金合で逃れ。

その他変別や逃げ間違えも。

43歩はで63馬(63金)以下の余詰防ぎ。実戦では省いてよいかも。
よもやま話大道棋33 小山邦明

解説・全短評

利波型飛問題の改作では第一人者になった感がある小山さん、今度は金問題の改作に挑戦しました。 昨年の展示室で、5月に大道詰将棋金問題特集を組みましたが、そこで、野中謙一さん、TETSUの54銀配置の金問題を出題しました。 本題はそこから発想を得て、54金配置ならどうなるかと研究して創作されたものです。

54金配置という新型でも、手順はわりとオーソドックス。 86馬から62角でばらす例の筋になります。 その前に42角として52の歩を上げるのが工夫ですが、これも51香配置の金問題ででてくる筋なのでそんなに悩まなくてすみそうです。

しかし、そのあともかなり手が続き、61手の長手数に。 最後には龍捨ても入り駒余り、余詰なしのきれいな収束で、好評でした。

作者 「54金配置は余詰が出やすい形と感じているのですが、何とか4筋までに駒がおさまりました。 作意手順は、52歩を53歩に移動させておくための角打と香合が入った事で、87香に対する角合の繰り返しがある事と、収束は龍捨てで駒余り無しなので、解答者に楽しんで頂ければと思っています。」

通常の金問題の詰め筋以外にも54金型特有の逃れ筋も発生していて、惜しくも奉納した人も。

Aさん 「9六金、8四玉、8七香、8六飛合、8五金、同飛、同金、同玉、
8六飛、7五玉、9六飛、8四玉、8七香、8五桂合、同香、同玉、
8六馬、8四玉、7六桂マデ19手詰
4手目の飛合は天の助けでした!
本年も諸々とお世話に成りありがとうございました。」

11手目96飛で65玉なら64馬でぴったり。 しかし86香と捨て合され、同馬、66玉と逃げだされます。

さん 「正解なら87香が2回出て来る所面白い。収束自信なし。全部書きました。」

上記の筋で73銀合以下39手解。 73香合などでは簡単に詰むのでそれっぽいが、73金合が強防で逃れ。

Cさん 「何となく詰んでしまいました。色々あった今年でしたが、「終わり良ければ、全て良し」、そう思っています。良いお年をお迎えください(12月19日解図)。」

47手目96桂に93玉と逃げて55手解。 惜しい。 また今年も挑戦してください。

Dさん 「8四歩以下で何度も迷い苦労の連続でした。正解かどうか楽しみに待ちます。
良い歳をどうぞ。来年もよろしく。」

上記で72玉、63金、81玉、93桂、71玉、83桂以下の61手解。 83桂のところで31飛成、61合、83桂まで詰みなので変化別詰になります。 今年もよろしくお願いします。

それでは、正解者のみなさんの感想を。 解答到着順です。

陽気なわらしべ長者さん:
初の54金型金問題としてはゴッツ過ぎます。
森美憲さん:
初形から容易ではないと思った。
永島勝利さん:
駒余り容認の大道棋とはいえ、ピッタリ収束が決まると心地よい。
加えて、38手目72玉の変化の順も十分、一局の品質。
山下誠さん:
4度の角香交換から飛車を成りこむ意表の展開。 これが作意ならば駒も余らず、素晴らしい新作です。
原田雄二さん:
55手目52龍の発見で詰むことが判りました。
大下進さん:
合駒飛車合から二度の角合そして桂合まできれいに収束し感動しました。
門田和雄さん:
盤と駒を持出して、ああでもないこうでもないと四苦八苦の末意外な所での収束でした。
鈴木彊さん:
大道棋らしく86飛から飛を横に開き香打角合
角で香を入手飛を最遠の16飛まで開く、香打角合。
次は36飛に開くなど見事な展開が続いた。
寄せは飛を活用 52歩と刺し違えて1歩を活用して決め手にしている。正に傑作です。
本年最後の締めとしては文句のない作品んでした。
ありがとうございます。来年もよろしくお願いします。
よいお正月をお迎えください。

飛の開き方は3筋以遠であればOKです。

前田知弘さん:
狙いが分かると読み易い。
大道棋も発展していますね。
谷口翔太さん:
19手目の31角打への53香合が巧みな応手。
これで、もう一度85角合が出現。
収束?も香合、桂合が入って難しく、そして長手順。
とても、大道では読みきれません、今回も傍観です。
今年もいろいろお世話になりました、感謝です。
良いお年をお迎えください。
占魚亭さん:
打った飛車の動きが素晴らしい力作。
42手目に玉が二段目に逃げる変化に備えて飛車を動かさないと……。
46飛と開いた場合は、もう一度3筋以遠に振り直して作意の手順に戻ります。
中沢照夫さん:
合駒を入手しながら少しづつ局面を変えていく。持ち駒変換の味わい。
収束に龍捨てが入って大道棋らしからぬ見事な着地。
加賀孝志さん:
この筋収束までゆるみがありません
市原誠さん:
54金が動くとは予想外!
竹中健一さん:
この形(金問題)は昔たくさん解きましたので、73でばらす手順は懐かしい感じがしました。
最後まできれいにまとまっていますね!
小林徹さん:
39手目64馬でどちらへ逃げるかですね。
8四玉が正解と思う。けれど自信なしです。

よもやま話 大道棋33 解答:23名 正解19名

正解者、当選者は詰将棋パラダイス(通称詰パラ)2016年2月号をご参照ください。

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