詰パラでの結果発表時の解説
ドキ展48と大道棋31は、元は一つの問題でしたと書きましたが、それがこの問題です。
16手目までは金問題の定跡手順。
96金、84玉、87香、86飛合、85金、同飛、同香、同玉、
86飛、75玉、56飛、84玉、87香、85角合、同香、同玉、
ここで96馬と攻めて、75玉だとドキ展48の35手、84玉だと大道棋31の35手になります。
変同は普通の詰将棋では評価上損なことも多いのですが、大道棋では大道棋屋さんの選択肢を増やすことになるので、実戦価値を増加させます。
客が正解を読んでいるなと思ったら変化に応じるのは大道棋屋さんの常套手段。手数ではなくお客を見て応手を決めるわけですね。
まずはドキ展48の手順から。
17手目から
96馬、75玉、57角、66歩合、同角、76玉、93角成、77玉、
66馬、68玉、57馬、77玉、78歩、88玉、86飛、99玉、
66馬、98玉、88馬迄35手。
こちらは53が空いているので、96馬に84玉は86飛、75玉、53角で簡単。
入玉されてはダメかと思いきや、飛馬3枚でぴったり捕まる。
大道棋31 加藤徹 正解
17手目から
96馬、イ84玉、57角、66歩合、同角、75歩、同角、同玉、
76歩、84玉、85歩、74玉、75歩、64玉、63桂成、75玉、
86馬、74玉、64成桂(76飛)迄35手。
イ75玉は66角、76玉、93角成、77玉、66馬、68玉、86馬、69玉、
59飛、78玉、77馬左、79玉、88馬迄31手。
79と配置で96馬に75玉の順を早く詰むようにしたもの。
57角に86飛回りを防ぐ66歩中合から75歩移動合が大道棋らしい妙防。75香合や桂合は同角で簡単。
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