解説・全短評
ドキドキ展示室No.29で出題された利波さんの新型大道棋の類型2作目の問題です。 右からと下からの飛打と金の空王手がいろいろあって、誘い手の多い類型。 誘い手の具体的な手順はドキ展29で解説していますが、今回の問題では65桂、66桂の配置があるので、更に以下のような誘い手が増えています。
1) 93金、同玉、94飛(73飛は同角で失敗)、82玉、74桂、81玉、73桂まで? これも同角と取られます。
2) 84金、同玉、74飛、93玉、94飛以下も1)と同じ。
3) 92金、61飛、93飛、84玉、73飛成、94玉、93龍まで? 92金に83香(桂)合で逃れ。
正解は2)の手順で94飛でなく94馬とすれば簡単な詰み。 わかってみれば簡単で、でもたくさんある誘い手に目移りしてちょっと発見しずらいという、客寄せ問題として理想的な構成です。
65桂は作意手順では使われてないので、なくても詰みます。 純粋に誘い手を増やすための置き駒で、大道棋ではこのような配置がよく使わます。
簡素な配置のひと桁手数とあって、よもやま話の出題では最多の31名様から解答をいただきました。 初解答の方も多く、客寄せの役割をしっかり果たしてくれました。
それでは解答者のみなさんの感想を。
- 永島勝利さん:
- この順なら例題の筋の方が優れているように思います。初手92飛〜82金は格好良いです。
作意手順を詰将棋として評価したときの見方ですが、実戦価値という観点からみるといい手順かどうかよりも発見しにくいかどうかの方が重要かもしれません。
- 原科佐登己さん:
- 定年退職後のシニアには、こういう詰将棋が大変ありがたい。
メールは苦手であるが、届くとありがたい。
初解答ありがとうございます。 ちゃんと届いていますよ。 ご安心ください。
- 市原誠さん:
- 考えどころは、初手のみ!!
- 大下進さん:
- 金捨ての発見で詰ますことができました。
すっきりした作品で良いと思います。
- 三宅周治さん:
- きっと何かあるとおもっていたら自然に解けました。
- 山下誠さん:
- 初手に飛びつきやすい紛れがあって、客寄せに最適ですね。
- 前文人さん:
- 客寄せ問題とあったので解く気になった。
- 坂東仁市さん:
- 初心者の方が早く解きそう。
ドキ展29の方が面白い。
- 原田雄二さん:
- 大道棋問題が初めて解けましたので、解答致します。
- 小山邦明さん:
- 桂馬を跳ねて使う事を考えなければ解き易い作品だと思います。
6・5桂配置は大道棋特有の紛れ用の配置(なくても作意は成立)ですね。今後の類型作品が楽しみです。
- 天津包子さん:
- 暗算では出来なかった。
- 前田知弘さん:
- 大道棋の新型は創作するのが難しいと思うのですが、良さそうですね。
今後の発展に期待します。
- 太刀岡甫さん:
- この形は色々初手があり広がりそう。暗算でとけるのも良いです。
- 竹中健一さん:
- 大道棋でこの形は初めて見た気がします…ちょっと新鮮かな。
- 岡崎行晃さん:
- 余り駒なしの九手詰。易しい選題作をありがとう。
- 藤川薫さん:
- ひと桁とのことでも、むずかしいです。
- 名無し名人さん:
- 94飛から桂2枚を跳ねていく順かと思ったら73に角が利いていました。
- 出崎守さん:
- 今回は手数も短く楽でした。
- やまかんさん:
- 10分以内には解けたのですが結構いろいろな王手を読んだので、楽しめました。正解の順は金を飛車に打ち換えたような感じで自分には不利感があって読みにくかったです。
- 占魚亭さん:
- 恐る恐る8四金〜7四飛。9四馬で自信が持てた。
- 谷口翔太さん:
- 初手が決まれば、これは簡単。
「お客さん、易しいよ」、棋将屋さんも偶には正直。
- 小迫清美さん:
- 初手9三金から作意同様に詰ませてしまいそうです
- 丸山よしとさん:
- 初めて解答します。
自然に指していったら詰んだという感じですが、これで正解でしょうか?
はい、正解です。 94馬が目に映れば簡単ですね。
- 鈴木彊さん:
- 初手84金か93金か2枚の桂を働かせたくなるところですが。
誘いの配置でした。
いつもご苦労様です。利波氏が大道棋に挑戦とは楽しみでもあります。
また、大いに期待しております。解答者泣かせの難しいのは困りますのでなるべく易しいものをお願いしたいものです。
客寄せばかりでは大道棋屋さんあがったりですが、これからも易しい問題も取り混ぜて出題していきたいと思います。
- 新井要太郎さん:
- 初めて応募します。今月は易しくて良かったです。
- かめぞうさん:
- 解けたので解答送ります。
この形は面白いですね。
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