久々のドキドキ展示室の出題は利波さんの新型の大道棋です。
金の空王手・両王手に右と下からの飛打、誘い手が豊富で、いろいろな問題が作れそうな発展性のある形。 利波さんからはこの類型の問題をたくさんいただいていますので、ドキドキ展示室や詰パラの大道棋よもやま話で出題していく予定です。 まずはこの客寄せ用の問題でしっかり研究してください。
1) 73金、93(84)玉、83馬まで? 61飛と馬を抜かれて「あっ」
2) 92金、83合、93飛、84玉、83飛成までの読みもやはり61飛と馬を抜かれます。
3) それなら両王手、93金、同玉、73飛で、どこに逃げても83飛成まで?
いやいや逃げずに73角と飛を取ります。
「角が利いていたのかあ」
4) 84金、同玉、82飛と下から王手すればどうだ?
73玉、83飛成、64玉と逃げだされて失敗。
5) あれ? 先に飛を打てば簡単だ。
74飛で何を合駒しても同金の両王手。
「いやこれはまいった。大サービスで角をさしあげましょう。」
84角、同金、95玉、85金、96玉、94飛まで?
いや、同飛と取られます。「おかしいなあ」
6) それなら下から。
93飛、同飛、同金、同玉、73飛。
これも同角と取られてダメ。
7) 92飛、同飛、同金と、ここで飛を取ればどうだ。
83合なら93飛、84玉、83飛成まで。
でも83合をしないで84玉と逃げられると?
それでは正解は・・・
92飛、同飛、82金、84玉、83馬 まで5手
92飛、同飛で同金と取り返したくなるところ、飛の段がずれたのに着目して82金と横利きを止めるのが好手。 やっと83馬が実現しました。
誘い手もたくさんあって、5手という短手数。 客寄せにぴったりの問題ですね。 解答選手権の初級戦でも、こういう問題があるとおもしろいかも。
それでは解答者のみなさんの感想を。解答到着順です。
- Melissaさん:
- 第一感は92飛・・・なのに
間違いと感づいていても74飛、84角移動合でしばし立ち往生。
飛車の横利きを消してからの空き王手に気づいて・・・あー楽しかっ た!
初解答ありがとうございます。楽しんでいただけたようで何より。
- キリギリスさん:
- どうしても93金〜73飛に目がいってしまいます。
- やまかんさん:
- なるほど5手詰にしては紛れがありますね。
- 長谷繁蔵さん:
- 初手直感
- ひろぽんさん:
- 守備の飛車を無効化
- しまぎろうさん:
- 74飛が面白い紛れですね。
- 凡骨生さん:
- つい4段目に飛を打ちたくなりますね。
- たくぼんさん:
- ちょっと考えたのは内緒です。
- 池田俊哉さん:
- 大道棋というより普通の5手詰っぽい
落とし穴がないか何度も見直し(笑)
- きたさん:
- 色々と誘い手があり大道棋としても好作
- 市原誠さん:
- 馬を取らせない工夫!
- 名無し名人さん:
- 横から打つと移動合の妙防で捕まらない。
- hiroさん:
- 馬へのマークを外す飛車捨て。
正解かどうか、全く自信がありません。何か受方の手を見落としているでしょうか…。
大丈夫、正解です。
- 隅の老人Bさん:
- 大道棋ですね、景品は何? 光が3個、そんな昔がありました。
- 名城健太郎さん:
- 74飛車は84角で不詰み。
- S.Kimuraさん:
- 予想外に短い手数だったので,2手目に合駒されたらダメなのかとしばらく悩んでいました.
本作では同金で詰みますが、92飛に93合は大道棋らしい妙防ですね。
- 占魚亭さん:
- すぐに金を動かしたくなる(いいカモです)。
- 諏訪冬葉さん:
- 短すぎるのでかなり不安なのですが答えます。
大道棋で5手詰は見たことがない・・・と思ったらWikipediaにありました。
大道棋よもやま話第1回で紹介した問題とか、珍しいですが、5手の大道棋もありますよ。
- やぶいりさん:
- 飛車より王を可愛がる要領で。
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