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大道棋詰筋辞典(6) 香歩問題−6 表紙に戻る
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83桂(角角合)の詰筋(3)

83桂(角角合)の詰筋の続き、今回は質駒型のうち、54・45の筋の質駒を取り上げます。
初めての方は香歩問題の基本の攻防からご覧ください。

5.83桂(角角合)−質駒型(1)54・45の筋

質駒型は、83桂、81玉、82歩、92玉、94香、93角合、91桂成、同玉、93香、92角合のあと、 二枚角の運用で、65香や54香などの質駒を取る詰筋。
81歩成・92香成と組み合わせて角を遠打することで、63・54・45・36の筋、74・65・56・47の筋、 どちらの筋にある質駒も取りに行ける。

質駒は香や飛が多いが、これは取ったあと手を続けるのに適当だからであろう。

1)54の質駒

54香等を取りに行くには、92同香、同玉、65角。 これに対し74歩中合が54香を取らせない妙防である。 74同角の一手で、91玉、81歩成、同玉。 ここで、主に3つの詰筋がある

・72(92)角、71玉、82金、同玉、83角引成
・72角、71玉、61角成
・63角成、92玉、65角、91玉、81馬、同玉、54角
(63角成に91玉は、82角、92玉、74馬、81玉、72金、同玉、73馬以下。 ただし、61桂型だとこの手順は成立しない)

この3つ以外にも、72金、同玉、83角打などいろいろな手順が考えられるが、成立させる配置が難しい。

7筋に玉型の歩がある場合は74歩中合ができないので54香を取って詰める順になる。

また、63歩が配置されている場合は、すぐには54香を取りに行けないので、 まず74角以下63歩を取ってから65角と打つ順になる。
20図 21図 22図 23図 24図 25図

2)45の質駒

45飛型の問題が何局かある。 45飛の場合も56角と打てば同じ要領だが、65歩合では74角以下飛を取られてしまうのでやはり74歩と中合しなければならない。 また、27図のように邪魔な歩が配置されている場合は、先にその歩を取りに行くことになる。
26図 27図

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