詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート

ドキドキ展示室 No.146 金少桂さん

ドキドキストリート
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
歩6類型 30手台

ドキドキ展示室No.146 金少桂

歩6類型は、問題数は少ないのですが、中にはおもしろい改作があり、私も9手という短手数の改作を詰将棋パラダイスで出題したことがあります。 その結果稿で歩6類型の歴史や誘い手など解説していますので、歩6類型を初めて見た方は、 よもやま話大道棋全短評 大道棋29 加藤徹をごらんください。

目につく誘い手は84銀、94玉または94歩、同玉から76馬と飛を取る手。

  • 84銀、94玉、76馬、同角成、93飛、同香、83銀不成まで
  • 94歩、同玉、76馬、同角成、84飛、93玉、83飛成まで

の読みですが、大道棋屋さんは素直に76馬を同角成とは取ってくれません。
84銀、94玉、76馬には85歩合と合駒されて逃れ。
94歩、同玉、76馬には85飛合が妙防。 飛合以外なら84飛以下簡単なのですが。

正解は76馬と取る前に銀を3段活用して92香を取る手。

  84銀、94玉、83銀不成、93玉、92銀成、94玉、76馬、85歩合

76馬を同角成は84飛の一発なので、やはり85歩合と抵抗。 同馬は同角成で続かないので、93飛から85香と、香で85歩を取ります。

  93飛、84玉、85香、74玉、94飛成、63玉、

潜られて失敗かと思うところですが、じつはここから細い攻めがつながるのです。

  64香、52玉、62香成、同玉、63歩、同玉、

63歩には取らずに逃げる手もいろいろありますが、52玉は43銀以下、51玉は42銀以下、61玉は43馬以下、72玉は82香成以下、 いずれも同玉より短手数で詰みます。

  64銀、72玉、

64銀には72玉、62玉、52玉の3択ですが、いずれも37手。

作者「22手目72玉と52(62)玉の変同あり、どちらも同じ詰上りになります(手順前後的変同)。 柿木に解かせると52玉の順を解答してきますがこちらの順は平凡な追い詰なので、71金捨ての指しにくさを取って72玉の方を作意とします。」

62玉、52玉の場合は、53銀成、同玉、54龍、42玉、43龍、51玉以下37手。 72玉の場合も結局同じ筋に合流するのですが、この局面でなんと81金がジャマ駒で、すぐに82成銀、61玉、72成銀と迫ると51玉で逃れ。 そこで91龍を用意するために71金と捨ててから82成銀と攻める必要があります。

  71金、同玉、82成銀、62玉、

71金に62玉はすぐ53銀成以下の攻めで、これも同じ筋に合流(変同)。 82成銀に61玉は、81金を消した効果で、43馬、62玉、63歩、51玉、91龍まで。

  53銀成、同玉、54龍、42玉、43龍、51玉、52歩、62玉、
  63歩、61玉、41龍 まで37手

54龍に62玉は、63歩以下あるいは72成銀以下で37手駒余り。
変同がいっぱいで悩んだ方もいそうですが、変同が多いのは大道棋屋にとっては選択肢が増えるので、実戦価値上はむしろプラスなのです。
最初の攻め筋はよくある順ですが、銀歩3枚の配置でちょっと意外な展開になるおもしろい問題でした。

それでははみなさんの感想を。 解答到着順です。

Estalightさん:
飛の限定合で初手9四歩の紛れを成立させている点が素晴らしいと思いました
蛇塚の坂本さん:
6二香成まではスンナリ気分良く行けたが、其れからどう収束させるかが、苦心した。

63歩に52玉と逃げて71金まで33手解。 同玉の方が長いのでした。 惜しい。

山下誠さん:
8五歩合のところで一休み。 その後は、スムーズな駒運びが心地よい。
名越健将さん:
74金、83角合、同香生、92玉、82香成、同玉と進みそうだが、その後が闇。

鋭い読みですが、その後が大変でした。

池田俊哉さん:
87馬の形が76へ行くしかないがそのタイミングが重要
85香から外へ追い出す形になるが、62銀と53歩の二枚でうまい収束へつながっている
小山邦明さん:
14手目63玉と逃げられた辺りでは、不詰感がありました。
ootanowatasi67さん:
大道棋ならではの攻防。素晴らしい。
松崎一郎さん:
チャレンジしましたが、解けませんでした。 残念!
占魚亭さん:
馬の睨みで下支え。 玉がかなり動くが易しかった。

ドキドキ展示室No.146 解答:7名 正解6名(下記)

  池田俊哉さん  Estalightさん  ootanowatasi67さん  小山邦明さん
  占魚亭さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。