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詰将棋おもちゃ箱 − ドキドキストリートドキドキ展示室 No.104 鳥本敦史さん |
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式) |
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![]() 個展最後の問題は再び77玉配置の双玉です。 特徴は82、73の駒がいずれも飛であること。 ということは初手63角成に定番の受けである85飛合ができません。 それなら85金合あるいは逆王手の85桂合かと思うと、案外簡単に詰むようです。 と思って手を出すと、63角成には普通に84歩合とされて、同香、同玉、85金、83玉で打歩詰とあっさり奉納。 正解は74角の方でした。 74角、94玉、85金、同飛、同角、83玉、 ここで、84飛、同玉、63角成と攻めるのが普通ですが、94玉とかわされると、72角成、同飛、同馬と迫っても83歩合で続きません。 84飛と捨てずにすぐに63角成と攻めます。 さて合駒は? 63角成、84桂合、 84歩合なら、同香、94玉、95歩、同玉、96飛、84玉、86飛以下。 85歩と中合して同香、94玉と逃げるのは? これも95歩、同玉、73馬で簡単。 同香、94玉、86桂、95玉、96飛、84玉、 84桂合の場合は86桂と打つことになり、96飛のあと86飛と寄ることができません。 一見切れ筋ですが、ここで、73馬切りが英断。 逃げられそうでちょっと不安になりますね。 73馬、同玉、93飛成、83金合、同龍、同桂、 83に金合以外は、74飛、62玉、82龍と入って詰み。 これを防いで金合としますが、同龍と切ってしまうのが強手。 同桂はどちらの桂で取っても同じです。 ここからは一転して龍追いが始まります。
72飛、64玉、74飛成、55玉、54龍、46玉、45龍、37玉、 36龍に28玉では39金以下なので48玉と逃げますが、このあとも龍の威力で収束します。
49歩、59玉、58金、69玉、66龍、58玉、68龍、47玉、 49歩を同玉は47龍、48飛合、27角成、59玉、48龍、同玉、49飛以下同手数で、こちらも正解です。
作者「おそらく新しい筋。 攻め筋が限られていると思われていた金4類型で、4作とも初手から全く別の筋という離れ業。 この類型にまだまだ発展の余地があることを示した個展でした。 それではみなさんの感想を。 解答到着順です。
51桂または71桂がないと早詰があります。 また、91桂がないと83龍を同玉で詰みません。
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ドキドキ展示室No.104 解答:6名 全員正解(下記)
池田俊哉さん S.Kimuraさん 金少桂さん 小山邦明さん 当選者は、展示室で発表しています。 |