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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート

ドキドキ展示室 No.102 鳥本敦史さん

ドキドキストリート
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
金4類型双玉版 20手台

ドキドキ展示室No.102 鳥本敦史

金4類型の双玉版。 63角成に85桂合の逆王手があるので注意が必要です。 例によって有力な詰め筋を試してみましょう。

  • 74角、94玉、85金、同香、同角、83玉、
    84香、同玉、63角上成、85歩合、同馬、83玉、
    75馬、84歩合、同馬、82玉・・・
  • 74角、94玉、85金、同香、同角、83玉、
    63角上成、84歩合、同香、同玉、86香、85歩合、
    同馬、83玉、75馬、84歩合、同馬、82玉・・・
  • 63角上成、84歩合、同香、同玉、85金、83玉・・・

いずれも受けを間違えると詰む順が多く、お客さんを錯覚させます。
例えば、63角上成のとき、85飛合の定番の受けや85桂合の逆王手は詰んでしまいます。

どれもダメとなると、不詰?
いや、もちろんそんなことはありません。
またまた新手が登場します。

  84金、同玉、63角上成、94玉、

虎の子の金を初手から捨ててしまう驚愕の初手。 これで続くんでしょうか。

  72角成、同金、同馬、95玉、73馬、96玉、

金は入手できたものの、入玉寸前。 97歩、同玉、88金、96玉と追い返しても、82香が強くダメそうです。

  97歩、同玉、64馬、86桂合、同馬、同香、89桂、98玉、

64馬と合駒請求して持駒を補充します(96玉なら66飛以下)。
89桂に96玉は、97金、85玉、86金、84玉、75金、94玉、84金、95玉、85金、96玉、86金まで29手駒余りで作意と同手数。 86歩合の場合は89桂の代わりに98歩になりますが、同玉だと88金、99玉、69飛までなので96玉と逃げて上記の手順で詰み。 いずれも正解です。

  68飛、89玉、98金、89玉、88金、79玉、78金、89玉、
  69飛、98玉、88金 まで29手

作者「初手がやってみたかった新手。
14手目に歩合が割り切れているとは言えませんが(希望限定)、面白い手順なので投稿します。
67の飛は上がって使うと思わせておいて、実は引いて詰ませるというのは意外性ありと思います。」

前作に続いて、本作の初手84金捨ても金4類型では初めてで意外性十分。
77玉に加えて67飛が可能性を広げた巧妙な配置ですね。

それではみなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
飛車が不自由な位置にあるため、今度は金捨てから入る。 8六の合駒は桂でよかったかどうか?
占魚亭さん:
逆王手が入りそうで入らない。 85にあった角が大活躍。
小山邦明さん:
18手目の96玉の変化に出てくる75金もなかなかの手(同手数で香余り)。
金少桂さん:
初手63角上成に双玉定番の逆王手85桂中合が意外と簡単に詰むのであれ?と思ったら、普通の84歩合が何故か全然詰まない。 そして初手84金は最後の最後まで見つからない。 こちらも作者からのヒントなしでは見つけられたかどうか。 攻めと受けの裏筋両方が盛り込まれた傑作。
S.Kimuraさん:
玉が9段目にまで回り込んでくるとは思いませんでした.
池田俊哉さん:
この問題も63角成84歩合以下良く続くがダメで、84金から63角成と合効かずで攻めるのは面白い。 64馬に対して歩合か桂合か悩んだが、一見早く詰みそうな歩合にしてみました

歩合で、最後97香、96香合、85金まで同手数駒余らずの解。 もちろんこれも正解です。


ドキドキ展示室No.102 解答:6名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  金少桂さん  小山邦明さん
  占魚亭さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。