詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート

ドキドキ展示室 No.78 鳥本敦史さん

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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
桂の活用 30手台

ドキドキ展示室No.78 鳥本敦史

近年開拓された58玉型の金問題ですが、受方74歩・65歩ではなく詰方75歩なので、 75から74や65への逃げ方も考慮する必要があります。 また、89の桂が強力な援軍。 これをいつ跳ねるかもキーになりそうです。

  96金、84玉、87香、86飛合

96金、84玉、87香まで3手詰というのが初級者の読み。 86に中合する手には85金、同玉、86馬と取れば簡単というのが中級者の読み。 ここは85金を同飛と取るべく、86飛の中合が定跡の妙防です。

  85金、同飛、同香、同玉、

ここで、普通の金問題では86飛、75玉、56飛と開くのが定跡ですが、本作では65玉と飛を取りに来られて失敗。 それじゃあ46飛と開いて、65玉なら67香、55玉、64馬までと思いきや、67香に66歩と捨合されてあえなく奉納。

普通の攻めがダメだとしたら、そう、ここで77桂と跳ねるんです。

  77桂、76玉、86飛、75玉、56飛、84玉、

89桂配置の金問題はこれまでにもありましたが、ここで跳ねるのは初めて。 58玉型なので成立する筋です(86飛に77玉は87馬まで)。 75に逃げられないよう96飛と離して打つのは77玉で詰まなくなるのでご用心。 なお、84玉のところで74玉は96馬があります。

  89香、74玉、54飛、63玉、64馬、62玉、

89香は87、88でも可。
85捨合は62玉のとき合駒を打てるので簡単。
86中合も同香、75玉(74玉は96馬)、85香、74玉以下同様です。

桂が守りによく利いているので、2枚の銀を捨てて攻めを繋ぎます。

  71銀不成、同玉、82銀成、62玉、72成銀、同玉、
  52飛成、62歩合、63馬、82玉、62龍、93玉、

62龍に91玉は81馬から83香。 93玉と逃げれば、桂を活用して収束します。

  85桂、84玉、73桂成、85角合、同馬、93玉、
  82龍 まで39手駒余り

85馬までや82龍までの37手解が多かったのですが、85角の捨合は、 詰将棋的には無駄合ともとれるので、これで正解です。 大道棋屋としては、びっくりしたお客さんが同香とか74馬とかしてくれる可能性を期待して逆王手してみたいところ。

作者「58王型の金問題です。
89桂・75歩の配置にすることにより77桂〜86飛という新手順が生まれました。
以下は後片付けです。
大駒1枚捨てられればよかったのが悔やまれますがキー配置の桂が3段跳ねして全体としてはマズマズかと思います。」

それではみなさんの感想を。解答到着順です。

高田明浩さん:
双玉は、大道棋の醍醐味
山下誠さん:
8六飛と打って飛車が大活躍。最後はスッキリしないので自信がない。

39手解。 大道棋では、お客さんが間違えれば逃れる無駄合は無駄ではないですね。

S.Kimuraさん:
最初は85香として詰まなくなり,悩んでいました.
お客によって中合したりしなかったりすると,現場は混乱しそうですね.

大道棋屋は、お客を見てしばしば手を変えます。 失敗したあとの再度の挑戦のときなども。

蛇塚の坂本さん:
5二に飛が成った時合駒が駒余りになるのが気にかかる。

大道棋は詰むか詰まないかの勝負なので、駒が余っても問題ありません。

小山邦明さん:
89桂が9手目と33手目と2段で活用できるのが良いですね。
15手目の香打ちに中合が利かず、8筋に香が残る形になって一息付ける感じです。
津久井康雄さん:
自信なし。 58が玉なので最後に無理やり85角合を入れた39手詰の解ですが無駄合でしょうか?

それが作意でした。 山下さんと津久井さんのお二人が39手解。

占魚亭さん:
桂の三段跳ねが入るとは!
池田俊哉さん:
86飛と打ちたいところ、77桂跳ねが狙いの一手か。 収束73桂成には合駒で駒あまりとするのが大道棋らしいかな?

85馬までのつもりでいたお客さんは85合に74馬としそうなので、逆王手の合駒をしたいですね。

嵐田保夫さん:
15手目8九香で8五香打から入って苦戦。 下段から打っても中合が効かないことが解れば、後は簡単。

85香だと、あとで桂が跳ねられなくて失敗。


ドキドキ展示室No.78 解答:11名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  高田明浩さん  津久井康雄さん
  鳥本敦史さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。