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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート
ドキドキ展示室 No.72 TETSU
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
逆王手に注意 10手台

ドキドキ展示室No.72 TETSU なし3類型の双玉版。
なし3類型 なし3類型(左図)は「誘い手はまずまずだが、離れた飛角が目障りで実戦には向かない。」のがネック。

この飛角は「86銀引、94玉、81飛成、72香、95香まで」の誘い手に対し、4手目72馬と取って35飛を95に利かせて逃れるための配置です。

そこで、この逃れ順を逆王手で逃れるようにすることで、離れた飛角をなくし、コンパクトにしてみました。

「銀引いて空き王手で香を取れば香打ちまで。」
と手を出すと、85銀引、93玉、81飛成、71飛が逆王手で失敗。

「82の飛がなければ85銀引の1手詰。 ああ、邪魔駒というやつだな。 わかった、92飛成だ。」
92飛成、同香、85銀引となれば確かに詰み。 なので92飛成には84玉とかわします。
「84玉なら83龍まで? あっ香が利いてる。」
「それじゃ94龍と捨てて、同玉、85銀引までだ。」
と思いきや同玉でなく同香で奉納。

「92じゃなく83に捨てればよいのかな。」
83飛成、同香、85銀引まで? いや、これも同香でダメ。

85銀引に執着すると、この問題は一生詰みません。 正解は83銀不成。
84玉で逃げだされそうですが、85歩、73玉、72飛成以下11手でぴったり捕まります。
この解答もありましたが、実は83銀不成には93玉と手数延ばしするのが正解で13手。
手数延ばしだけではなく、93玉の時点でも、81飛成や72飛成、92銀成や94銀成など誘い手がいっぱい。
実質解けているので、11手解も正解として扱いました。

  83銀不成93玉、92飛成、84玉、85歩、73玉、72龍、64玉、
  74龍、55玉、44龍、65玉、74銀不成 まで13手

それではみなさんの感想を。解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
遠見の角が本領発揮と言いたい。
山下誠さん:
初手、いきなり9二飛成に誘われる。
小山邦明さん:
初手83銀不成をした時に玉の逃げ方が2通りで、84と逃げた時に85歩が打歩詰にならないので安心して解けました。
鳥本敦史さん:
逆王手の筋があり捕まえるのが大変でした。意外性のある手順。
長谷繁蔵さん:
初手92飛成かと思ったが並べていて83銀を発見
62角成に73香合かと思ったが違っていた
56歩に脱出防止と余詰防止の一石二鳥かな
市橋宗士さん:
双玉なので、変化が読み切れず、いまだ五里「夢」中、罠(らしき筋)が一杯で正解に辿りつけず、飛香の直射がまぶしい・・・
(ごめんなさい、解けてないので感想だけです・・・)

飛香が受けによく効いていますね。 解けてなくても感想は大歓迎ですよ。

S.Kimuraさん:
2問目も詰将棋対戦をしました.
初手と3手目になかなか気づかず,龍や角を取られて苦戦していました.
そのため,ようやく85歩にたどり着いて,龍を回ったらあっけなく詰んだという感じでした.
占魚亭さん:
銀のスイッチバックでフィニッシュ、上手い。
高田明浩さん:
2手目、怖いけど93に一回行くのかな?

正解です。 93玉の時にもいろいろ誘い手がありますね。

池田俊哉さん:
初手83銀は最後に考える一着。56歩が退路封鎖になっていた

実は56歩はなくても詰みます。 考えてみてください。


ドキドキ展示室No.72 解答:9名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  小山邦明さん  占魚亭さん  高田明浩さん
  鳥本敦史さん  長谷繁蔵さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。