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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート
ドキドキ展示室 No.32 TETSU
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:

合駒非限定あり 10手台


ドキドキ展示室No.32 TETSU

この類型では初めて4×5に収まって、92と非常に高い集客度。 もっとも、ドキ展No.29も76銀を受方75歩にすれば4×5に収まるところ、誘い手を増やす意味で76銀にしているわけです。 本作も誘い手の観点からは76銀の方がいいのですが、そうすると、別の詰(11手)も生じます。 ご研究ください。

さて、本作、 62銀が73に利いているので、これを利用して攻めたいところです。

これまで登場した詰め筋を一通りやってみましょう。

1) 92飛、同龍、82金 ・・・ 91が龍なので83に利いてきて失敗
2) 92飛、同龍、同金、84玉、94飛 ・・・ 95が馬なのでダメ
3) 84金、同玉、74飛 ・・・ あっと74への利きはなかった
4) 84金、同玉、73銀不成 ・・・ これも援軍なくて全然ダメ
5) 93飛、同龍、同金、同玉 ・・・ 桂跳ねがないので続かない

となると、新たな詰筋を考える必要があります。

82金や73金の空王手は61龍と馬を抜かれて失敗、74飛も84馬でさすがに無理そう。 さて、ほかにどんな手があるのでしょうか。

上記の詰め筋をもう一度見直してみると、2)の龍を取ってしまう筋で、94飛でなく64飛と右から攻める順がありそうです。 74合に73銀捨てから62飛成という詰め筋です。 82龍と回る順があるので、大道棋屋さん、74銀合と抵抗してきますが、ここまでくればもうこっちのもの。 じっくり読んで破ってしまいましょう。

  92飛、同龍、同金、84玉、64飛74銀合、73銀不成、同玉、
  62飛成、84玉、82龍、82金(飛)合、62馬、94玉、83龍、同玉、
  93金(飛) まで17手

それでは解答者のみなさんの感想を。解答到着順です。

金少桂さん:
12手目が金/飛合の非限定かな。こういうときは景気良く飛を差し出すと餌に釣られ・・・ないですよね。
No.30、No.31で慣れたおかげで、一番時間がかかりませんでした。

82龍には93龍を防いで金合か飛合。どちらでも同じように詰むのですが、飛合の方が少しはまぎれていいかもしれません(同馬、同銀に94飛とか54飛など)。

やまかんさん:
ドキ展30もあったのでこれは見えやすかったし合駒もわかりやすかった。
小山邦明さん:
5手目64飛限定打からの詰手順はユニークだと思います。
14手目の73合駒は無駄合でしょうか?
詰将棋的には無駄合ですね。 しかし、大道棋屋さん、間違う余地があるとみれば、無駄合でも平気でしてきます。 73銀合とか、わざと強い駒を渡して紛れを増やしたり。 まあ、本作ではあまり有効ではなさそうですが。
波多野賢太郎さん:
利波型飛問題の中でもかなりの美形ですね。9二飛は第一感で、比較的考えやすかったです。
池田俊哉さん:
紛れ駒がない分考えやすいが、二種合(飛金合はどちらでも良いが)を含んですっきりした仕上がり
長谷繁蔵さん:
簡素な形で最高。現代に大道棋が有ればドル箱物かも。
占魚亭さん:
初手が確定しやすく易しい。
隅の老人Bさん:
初手、今度は92飛打とはね。合駒が2度、難しいよ。
ひろぽんさん:
合い駒が絞りやすいので、解きやすいです。
S.Kimuraさん:
64飛を発見できて,どうにか解けました.
ronさん:
合駒非限定は飛車か金ということですか。この問題まではスムーズに解けましたが・・・
小林巧さん:
嬉しい!?最近覚えた92飛がやっと打てる。(笑)
83金合が飛合なら、最終手は93飛打。
やぶいりさん:
No.30の73銀生が参考になりました。

ドキドキ展示室No.32 解答:14名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  金少桂さん  小林巧さん  小山邦明さん
  隅の老人Bさん  占魚亭さん  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  ひろぽんさん
  やぶいりさん  やまかんさん  山下誠さん  ronさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。