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詰将棋おもちゃ箱ドキドキストリート
ドキドキ展示室 No.31 利波偉さん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:

これも客寄せ。変同あり 10手台


ドキドキ展示室No.31 利波偉

この類型の創始者、利波さんの作品。 これまで登場した詰め筋で追うとどうなるのでしょうか。

1) 92飛、同龍、82金 ・・・ これは91が龍なので83に利いてきて失敗
2) 84金、同玉 ・・・ 7筋方面に支えがないのでダメ
3) 92飛、同龍、同金 84玉、94飛、73玉、85桂 ・・・ 85で取れるのが歩なので続かない

74飛はもちろん84角で逃れ。 となると、利波さん、また新たな詰筋を開発したようです。 キーになるのは97桂と86歩の2枚が85に利いていること。 これを活かすには・・・

85歩の筋は74から逃げられるのでダメ。 となると85桂と跳ねる筋が有望そうです。 73玉で85桂と跳ねるのは63玉で続かなかったので、93玉に85桂と跳ねる筋を考えてみましょう。

93玉の形にするには、93金と捨てる手、93飛と清算する手があります。 順にやってみると、

93金、同玉、85桂は逃げ方3通り。 92玉や82玉なら頭から飛打で詰み。84玉なら、94飛の1手詰み? いやいや同龍と取られますよ。 それなら62馬と銀を取れば? 74玉、73馬、65玉で脱出されて失敗。

93飛、同龍、同金、同玉、85桂なら、84玉は今度こそ94飛の1手詰なので、下に落ちるしかなく、これは何とかなりそうです。

ということで、本類型では初登場の93飛が正解でした。

  93飛、同龍、同金、同玉、85桂、92玉、93歩、81玉
  83飛、91玉、92歩成、同玉、93桂成、91玉、82飛成(成桂) まで15手
  (83飛、82銀合、同飛成、同玉、83銀、81玉、92歩(銀)成 まで15手)

83飛に金銀以外の合駒は、92歩成、同玉、93桂成、81玉、82飛成まで。 金合は切って92金まで。

それでは解答者のみなさんの感想を。解答到着順です。

金少桂さん:
86歩の活用を考えたときに、85歩と突く手順は75に逃げられてだめそうなので、85に桂を跳ねたときのヒモと考えれば見えてきました。8手目81玉/82玉で変同かな、私が大道棋屋なら81玉と逃げます。

8手目82玉は72飛で簡単。 変同は10手目でした。

やまかんさん:
83飛車が好手ですね。ただこれはわりとすぐみえた。
小山邦明さん:
86歩配置があれば、新たに93飛の手順が成立するのが面白い。
波多野賢太郎さん:
8六歩の存在が大きなヒントになりました。8二の合駒は銀が最善になるのでしょうか?

15手で駒が余らないということでは銀合が最善ですね。

池田俊哉さん:
85に二枚利いているのがミソ。93歩は実は洒落た手?
手拍子で93飛と打つと、81玉、83飛成、91玉で打歩詰。 これは大道棋屋さんニッコリ。
長谷繁蔵さん:
83飛を見つけて解決。95角を逆利用面白い。
初手92飛で何本か取られた。
占魚亭さん:
ほぼ一本道。
隅の老人Bさん:
これはサービス問題で紛れ無し。景品頂戴、サンキュ−。
ひろぽんさん:
飛の成らずがあり、手も出しやすいのでおもしろかったです。
93飛、82玉、83飛不成としたのかな? 最終手と手数はあってるので、とりあえず正解です (^^;
S.Kimuraさん:
10手目は銀合の方が大道詰将棋的には良いのでしょうか.
そうですね。 91玉は紛れようがないので、銀合の方が良さそうです。
ronさん:
10手目で角合があると勘違いして、しばらく悩んでしまいました。角、もっていないのに・・・
3枚目の角合とは、大道棋屋さん大胆な裏技。 さすがにばれるかな。
小林巧さん:
No.30でターンして、まだまだ余裕。
91玉で82銀合は、同飛成、83銀、81玉、92歩成(or銀成)まで15手詰
やぶいりさん:
平凡に桂活用を目指す初手が堅実。
藤田卓志さん:
これも客寄せですか。大道詰将棋の奥深さを感じさせられました。

ドキドキ展示室No.31 解答:15名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  金少桂さん  小林巧さん  小山邦明さん
  隅の老人Bさん  占魚亭さん  長谷繁蔵さん  波多野賢太郎さん  ひろぽんさん
  藤田卓志さん  やぶいりさん  やまかんさん  山下誠さん  ronさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。