木目1

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6月の研究問題(力試しコース)
ドキドキ No.52 解答
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出題時のコメント:

双玉銀問題の代表的な型。 35手

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この型の元祖作品はよく知られていますが、73銀生から84銀成で飛車を取るのがポイント。 本局はその裏をかいて73銀成と行きます。 じつはこれでも、82全〜83全〜84歩で飛車が取れるのですね。

83歩成から91飛に71香(桂)合がおもしろい合駒。 普通は71歩合とするところですが、それだと、72と、同玉、74香のとき、73歩の捨て合が二歩でできません。 73香合なら、同香生、82玉、71香成、64角、81飛成以下、 73桂合なら、同香生、83玉、94飛成、82玉、74桂以下、いずれも早く詰んでしまいます。 そこで、71香(桂)合として、あとで73歩と捨て合するわけです。

73歩合だと、同香生では83玉で詰まないため、同香成とせざるを得ず、以下金をはがして収束します。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

こんさん:
83成銀から84歩で飛車を取るのは目新しい。
ただ、3手目は限定ではないし、71香も歩でも良いようだ。

71歩合は前述の手順で早く詰みます。

神無七郎さん:
3手目惰性で銀不成とやってハマりました。 20手目の合駒は桂香非限定のようなのが残念。
ところで初形の92歩配置は「お約束」のようなもの?

92歩があるので91香の王手が見えにくくなっています。 有田辰次氏が本類型を創作したとき、プロ棋士も一発でひっかかって、商売になることを確信した、というエピソードが伝わっています。

坂田真保さん:
入り口はこの筋しかないのですぐに見えますが,なかなか▲9一飛から▲7二とが見えず苦労しました.
涼秋さん:
序は逆王手を避けるため必然でしょうか。 8四桂からの手順が良い手触りですね。 以降も大道棋特有の複雑な合駒が無いので何とか詰みまで辿り着けました。

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