詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.173 吉田京平さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
・・・最短 10手台
記録に挑戦!は詰将棋のギネスブック

記録展示室No.173 吉田京平

記録展示室 No.168 金少桂さんの成駒六種移動合17手に対し、受方の合駒だけでなく双玉にして詰方の合駒も含めれば9手でできると示したのが、 記録展示室 No.172 吉田京平さんでした。 金少桂さんの作品は順列成駒六種移動合の短手数記録でもあったわけですが、これも同様に双玉にして詰方の合駒も含めればもっと短縮できるということで作られたのが本作です。

作者 「順列成駒六種移動合の短手数記録作品(11手)です。攻方の移動合を入れればさらに短縮できると思い、1つ作ってみました。」

56に逃げられてはいけないので、初手は香打の一手。 57香では46玉から57玉と取られてしまうので、59香と遠打。 後手は歩しか持っていませんし、歩合は二歩でできません。 46玉と逃げるのは37成銀から34龍まで、56成桂の移動合も38成銀から34龍までで簡単ですが、 ここで58龍と捨てて56馬と移動合する妙防がありました。

  59香、58龍、同香、56馬

56馬は逆王手になっています。 それを防ぎながら逆王手するのが38成銀。 4筋も歩合は二歩でできないので、46成桂と移動合。 そこで35飛の王手に45成香の一手。 最後は53龍と銀を取って、54とに銀打で詰め上がり。

  38成銀46成桂、35飛、45成香、53龍、54と、64銀まで

順列成駒六種移動合の短手数記録を17手から11手に一挙に更新しました。

ところで、本作は2025年5月1日に出題されたのですが、5月17日に詰将棋メーカーでタイ記録の作品が発表されました。

最初の4手で龍馬成銀成桂合を出す、吉田作とは異なる構成。 ぜひこちらもご鑑賞ください。

記録としては金少桂作からの更新ということで、両方の作品を登録しました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
成駒の手が順序よく現れて11手!創作は結構難しそう。
名越健将さん:
これはすぐ分かりました。 最近流行っているのですか?

記録展示室 No.164(本間晨一さん)をきっかけに各氏による更新が続いています。

松崎一郎さん:
全手順中に成駒六種が順列出現する詰手数の最短ですか?

成駒六種が順列で出現するだけでなく、すべて合駒の最短でした。

川越敏司さん:
歩以外は全駒使っての双玉都詰め最短手数かな?

この条件なら1手詰ができそうですね。

中村丈志さん:
あまり自信が無いですが、これしか手がない気が。

大丈夫、正解です。

おかもとさん:
成駒六種の移動合。 前回は最短手数、この作品は順列での最短ですね。 24金を33金にすれば、32歩は省けそう(37歩のムダ合は発生するけど)。

歩合はなしとひと目でわかる方が解答者に親切かも。

たくぼんさん:
攻め方38成銀も移動合と気付いて納得です。 順列成駒移動合はそれだけでも価値があると思います
森田正さん:
成駒全種の順列移動合、見事です。
池田俊哉さん:
順列六種成駒移動合の最短手数でしょうか。 記録展示No.172より二手伸びただけ、というのもなかなかすごい
ootanowatasi67さん:
2手目から順列成駒の攻防。楽しめました。
小山邦明さん:
順列6種成駒移動の最短手数でしょうか。
占魚亭さん:
成駒順列着手の最短記録かな。No.172の派生作のような感じですね。

全部移動合なのがポイント。 合駒でなければ7手でできそうです。


記録展示室No.173 解答:13名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  ootanowatasi67さん  おかもとさん  川石隆志さん
  川越敏司さん  小山邦明さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  名越健将さん  中村丈志さん  松崎一郎さん  森田正さん
  山下誠さん  

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。