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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.161 吉田京平さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
斜めひと筋 50手台

記録展示室No.161 吉田京平

斜めひと筋との出題コメント。 初形で玉が動けるマスを見てみると、44、33、22と対角線の斜めの筋に移動できるようです。 そう、本作は、全手順一つの斜め筋の長手数記録作品(57手)です。 これまで記録に挑戦!では、全手順一つの筋、全手順一つの段の記録はありましたが、全手順一つの斜め筋は今回新規に追加する項目になります。

作者「最長手数の部の、全手順一つの筋、全手順一つの段の記録作を見て、これらの斜めバージョンを創作してみました。
(構成は、記録展No.13の結果発表にて紹介いただいた自作57手と同じです)
本作は長手数記録となりますでしょうか。」

50手以上対角線上の手順が続く詰将棋を検索してみたところ本作以外検出されなかったので本作が長手数記録と思われます。 この狙いの作品は話題になると思うので、対角線以外の斜め筋での可能性も低いですが、本作以上の作品をご存じの方はご教示ください。

対角線上でどんな手順が展開されるのか、実際の手順を見ていきましょう。

  66と、44玉、55と、33玉、44と、22玉、33と、11玉、
  22と、同馬、同馬、同玉、

後手持駒は初形で歩しかなく、歩合は二歩で打てないので、対角線上のどこかで清算したあと、角打角合で送っていくことになります。 そこで手数を稼ぐために途中では取らず、22で清算します。
なお、33とのとき13玉は23と以下簡単。 次の44角のとき13玉の変化はちょっとやっかいですが、18香で飛を入手して35手で詰み。 手順は棋譜をご参照ください。

  44角、33角合、同角成、同玉、
  55角、44角合、同角、同玉、
  66角、55角合、同角、同玉、
  77角、66角合、同角、同玉、
  99角、77角合、同角、同玉、

88には龍が利いているので、最後は99角。 これに88角合は作意に合流して早いので、77角合が正解です。

  99角、88角合、同角、同龍

同龍と取られて困ったようですが、18龍が動いて19香の利きが11まで通ったことに注目。 そう、再び22玉まで送れば11角で詰めることができますね。

  55角、66角合、同角、同玉、
  44角、55角合、同角、同玉、
  33角、44角合、同角成、同玉、
  22角、33角合、同角成、同玉、
  11角、22角合、同角成、同玉、
  11角 まで57手

最初はと金追い、そして角打角合による送りで1往復、すべて一つの斜め筋上の手順で57手の長手数記録を達成しました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
これ程斜め一筋に徹した作品見たこと無い素晴らしい。
山下誠さん:
龍と馬の初形配置を見て、思わずうまい!
S.Kimuraさん:
斜め移動と角打ち角合いを堪能しました.
松崎一郎さん:
13手目の44角に対し、13玉で逃れかと思いましたが。

18香、同龍で11飛以下あるいは35角以下で詰みますが、ちょっとやっかいな変化ですね。

小山邦明さん:
手順中、角の打ち場所はいろいろありそうだが、斜めに拘った面白い構想作品 (18龍を動かして19香を世に出して収束に導く)。
おかもとさん:
全着手が、11から99までの対角線上になっているんですね。 感心。
池田俊哉さん:
全手順斜め(11〜99)で一往復半、特に最初のと金の単騎追いが入って作品価値が上がっている
占魚亭さん:
11-99の斜めラインを行ったり来たり。

記録展示室No.161 解答:11名 正解10名(下記)

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん  吉田京平さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。