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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.155 無風凧さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
車図式 20手台

記録展示室No.155 無風凧

作者 「車図式(飛車香二色)の最長手数」

車図式とは、飛香二色図式のこと。 車図式はあまり一般的でないのと、一色図式が盤面趣向で二色図式が使用駒趣向というのも間違いやすいので、 使用駒玉と飛香6枚の詰将棋といった方が明解かもしれません。 本作は使用駒玉と飛香6枚の長手数記録作品です。

23飛成では31玉、32龍、同玉で香2枚では足りそうにありません。 最初は香打から21香成と入ります。 41玉とかわすのは、43香〜42香成以下簡単なので同玉と取って、23飛左成から11飛成と好調の攻め。

  24香(以遠打)、31玉、21香成、同玉、23飛左成、31玉、11飛成、42玉、

香打に52玉、41龍、62玉で逃げ切られたように見えますが、32龍引と香を取る手がありました。 32龍に42歩(香、桂)合のような弱い合駒では、64香、71玉、73龍、81玉、41龍以下。 あとは角金銀の合で、もっとも長いのは銀合で、これが作意順です。

  • 42角合は、同龍、同玉、74角、61玉、83角成、72飛合、63龍、51玉、52香、同飛、61馬まで25手
  • 42金合は、同龍、同玉、43龍、62玉、64香、72玉、63龍、82玉、83金、71玉、72金まで25手

  44香(以遠打)、52玉、41龍、62玉、32龍52銀合

銀合でも金合と同じように、同龍、同玉、43龍、62玉と攻めて、ここで67香と離して打つのが妙手。

  同龍、同玉、43龍、62玉、67香(以遠打)、72玉、

なぜ67まで離さないといけないのか。 それは続きをみればわかります。

  63龍、82玉、83銀、93玉、74銀不成、94(84)玉、
  83龍、95(75)玉、85龍 まで29手

66香などでは、84玉〜75玉で6筋に逃げられるわけですね。 ちょっと指しにくい32龍に銀の限定合、そして67香の遠打が入るおもしろい作品でした。

これまでの飛香二色図式の長手数記録は21手で、大幅に更新することに成功しました。

二色図式の長手数記録は組み合わせが多いので、現在飛角、金銀、桂香の3種類しか登録していませんが、 両方車が入る飛香とか、頭の丸い角桂とか、特徴のある組み合わせは追加で登録していきたいと思います。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
合駒の選択で悩みました。 細い攻めだがつながった感覚です。
山下誠さん:
香車の打場所が問題。 記録性は線駒図式ですか?

線駒だと角も入るのかな。

松崎一郎さん:
車図式の最長手数?。 19手目の香の打ち場所がポイント。
金少桂さん:
三段目の飛(龍)の利きを頼りに香を打って追い詰めていく手順は予想できるところだが、 3本目の香は遠打しなければならないのがちょっと面白い。 一瞬中合があるかとドキっとしました。

中合は歩でも桂でも同香、72玉、83銀以下簡単ですね。

おかもとさん:
車図式とははじめて聞きました。 ヒキョー図式とはいわないのか(笑)

私もはじめて聞きました。

中村丈志さん:
4一竜から香を取れて詰みそうだと思った。
池田俊哉さん:
飛香図式の最長手数か。 全生駒なのもポイント高い?
序の香打位置非限定は作品の性質上仕方ないが、52銀限定合から67香以遠打で決まった印象
小山邦明さん:
19手目の香の打ち場所には注意が必要でした。
たくぼんさん:
2筋を滑るように移動する玉がユーモラスです
占魚亭さん:
19手目の遠打がアクセント。
inokosatoshiさん:
途中銀合が出てきて、それも見事に割り切れてます。
吉田京平さん:
車図式という用語を初めて知りました。 12に玉を置いて、飛移動または飛打を入れたら2手逆算できそうに見えるので、長手数記録ではない別の記録を狙ったのでしょうか。

確かに2手逆算できそうですね。 無風凧さん、いかがでしょうか。

作者 「吉田さまのご指摘通り、持ち駒に飛車を加え、玉を12ににしても成立しています。
なので、吉田様の31手詰、としてご登録いただければ、と思います。
拙作は、「解答時に記録を塗り替えられた最短時間記録の作品」という記録です。
明智光秀の三日天下もびっくり! です。」

それでは、その31手作を登録します。

S.Kimuraさん:
6筋の香車は離して打てば良いことに気づきませんでした.

記録展示室No.155 解答:14名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  川石隆志さん  金少桂さん  小山邦明さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  中村丈志さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん  吉田京平さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。