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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.145
松下拓矢さん 「Cyclone II」

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
全応手・・・最長 30手台

記録展示室No.145 松下拓矢「Cyclone II」

本作は、同作者の記録展示室No.139「Cyclone」の発展形です。 「Cyclone」と同じく受方龍の連続移動回数の記録作品(19回)ですが、本作では「Hurricane II」と同様に序と収束を工夫し、全応手龍の長手数記録作品(39手)にもなっています。 これまでの記録は中村雅也さん「奔龍」の21手で、一挙に2倍近くに更新しました。

「Hurricane II」は馬、「Cyclone II」は龍の違いはあれど、共に39手で連続移動19回、手順の構成も全く同じで、きれいな姉妹作になっています。

それでは手順を見ていきましょう。

  55桂、同龍、44歩、同龍

序は龍のスイッチバック、そこからは3点移動の龍のルントラウフ。

  53歩成、同龍、54金、同龍、44歩、同龍
  53桂成、同龍、54銀、同龍、44歩、同龍
  53香成、同龍、54銀、同龍、44歩、同龍
  53香成、同龍、54銀、同龍、44歩、同龍
  53香成、同龍、54金、同龍、44歩、同龍

59香が消えたあとは69飛が登場して収束します。

  53香成、同龍、49飛、44龍、53と まで39手

本作も53とで44同飛以下の最終手余詰のキズがありますが、やむを得ないところでしょう。
「Hurricane II」では、追記したように修正図ができたのですが、本作では難しいようです。

なお、作者は
「玉方オール△同龍の条件では、最終手余詰を消しつつ29手まで到達した」
図を作成していますので、参考図として紹介します。

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
18連続同龍!前作との完璧な姉妹局になっている。
小山邦明さん:
受方の「全応手が龍(19回)」の最長手数の記録作(前作より1回更新) 。
収束で44龍に同飛でも詰むのは残念。
蛇塚の坂本さん:
何故か前作と同じ手順で有る意味面白いと思った。
馬屋原さん:
全応手龍の最長手数記録ですね。 こちらも大幅な記録更新。汎用的に使える巧い構図を見つけたものだと思います。 全手順系の記録は収束に苦労することが多い印象ですが、ピッタリの収束の存在に感心しました。
inokosatoshiさん:
これも玉方全応手同竜最長手数達成。 双玉配置に記録達成への苦労を感じる。 しかし、最後飛車駒余りになってしまうが…。 私の解答が違う…?。

こちらも最後は龍の移動合が作意でした。 最終手と手数は合っているので正解扱い。

S.Kimuraさん:
前作と連続移動回数が同じでも,全応手の記録になるところが違うのですね.
占魚亭さん:
(全応手龍最長記録)全応手馬同様、ピンメイトにしたのが工夫。 No.144もそうですが、これ以上延ばすのは難しいかな?
おかもとさん:
51馬と95玉の形だと、この手順が可能ですか。すごいですね。
池田俊哉さん:
No.144と同様1月発表の「Cyclone」を全応手龍へと発展させた作品
ただ、前作もそうだが最終手余詰はこの場合ちょっと気になるか...

記録展示室No.145 解答:9名 全員正解(下記)

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  馬屋原さん  S.Kimuraさん
  おかもとさん  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。