eurekaはコンピュータとTETSUが協力して創作した詰将棋で使用しているペンネームです。
興味のある方は詰将棋創作プログラミングをご覧ください。
本作と記録展示室No.126の2作は記録作を目指して創作した作品。
飛角図式のランダム生成で20手以上の持駒なしの飛角図式を生成し、
記録作になりそうな候補作が見つかったら、記録条件を保持したまま逆算できないかTETSUが検討して創作したものです。
本作では、生成されたのは4手目の局面の25手詰。
そのままでも小駒の一切登場しない純大駒図式の長手数タイ記録でした。
これは記録更新できそうということでTETSUが4手逆算して純大駒図式の長手数記録作品(29手)になりました。
なお、本作はミニ煙でもあるため、項目は未登録ですが、純大駒煙の長手数記録作品にもなります。
生成された25手の図は楽しい龍追い作品で、逆算することで変化が増えて解くのが大変になってしまいましたが、
元の図では取られるだけだった飛を逆算で2回動かしたことで、
全駒が2回以上動くダイナミックな作品になりました。
ホントに楽しい手順なので、解けなかった方も、ぜひ並べてご鑑賞ください。
前置きが長くなりました。 さっそく手順を見ていきましょう。
46飛、39玉、49飛、38玉、47角、49玉、
46飛に37玉は57龍があって簡単。
38玉なら47角、28玉、68龍、37玉、38龍、46玉で、作意手順の12手目に短絡して早い。
なお、変化詳細は上記棋譜か棋譜ファイルでご確認ください。
49飛に28玉は、26龍、27金合、55角、38玉、27龍、同玉、29飛以下。
47角に27玉は、36龍、18玉、16龍、17金合、29角、28玉、26龍、27合、55角まで。
この変化群を乗り越えれば、楽しい龍追いが待っています。
69龍、48玉、58龍、37玉、38龍、46玉、36龍、57玉、
56龍、48玉、59角、39玉、
龍追いでくるっと1回転。
続けて58龍では元に戻って千日手になるので手を変えます。
66角も見えるところですが、57歩と捨て合があって逃れ。
59角が正解です。
36龍、28玉、37角、18玉、
77の角を59から37へ二段活用。
39玉なら46角で簡単です。
29角、同玉、27龍、39玉、28龍、49玉、48龍 まで29手
29角捨てが決め手。
58の角も47から29と二段活用しました。
そして最後は煙詰。 長手数記録ということは抜きにしても、無防備飛角図式から回転龍追い、二枚角の二段活用、ミニ煙と、 純大駒図式の魅力を満喫できる楽しい作品でした。
なお、純大駒図式のこれまでの記録は蟹江義長さんの25手 (参考記録として清水孝晏さんの27手(余詰))で、4手更新しました。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 津久井康雄さん:
- 龍のくるくるが楽しかった、と言いたいのですが、
紛れや変化を潰すのにひと苦労でそこまでの余裕はありませんでした・・・
- 山下誠さん:
- 気持ちよい龍追いの合間に角の活用が入り、きれいにまとまっている。
- おかもとさん:
- 初形はきれいだけど、変化や紛れにはまると、あまり楽しくなかったり(?)
- 蛇塚の坂本さん:
- 変化難解で解らなかった。
48龍まで21手解。
最終手が合っているので、書き間違いとみなして正解としました。
- 池田俊哉さん:
- 合駒が発生しない「持駒なし飛角図式」の最長手数?
それとも持駒なし飛角図式煙の最長手数かな?
二枚角の躍動感が良い
条件をあまり複雑化したくないので、純大駒図式の最長手数としました。
- 小山邦明さん:
- 最初は玉の逃げ場所を考えなくてはいけないが、後半は楽しい手順。
- 占魚亭さん:
- 楽しい飛角図式。59角〜37角の活用が気持ちいい。
- S.Kimuraさん:
- ヒントの「楽しい龍追い」にくるくるを期待しましたが,龍追いになるまでが難しかったですね.
序で苦労した方が多く、解くよりも鑑賞した方が楽しめる作品かもしれませんね。
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