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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.83 かねこきよしさん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
最初の3作は詰工房発。ある条件の手を含む使用駒数最少の作品
10手以下

記録展示室No.83 かねこきよし

ある日、毎月行われている詰工房の例会に顔を出してみると、 猫田さんが何やら並べていました。

「最遠打(7間空き)が入っている詰将棋、最少何枚で作れますか」
「香の最遠打はこんな感じで作れるんだけど(図面省略)、 余詰消しの駒を置くと(持駒も含めて)8枚になってしまうんです。 もう少し減らせると思うんですが」

それを見ていたかねこさん「双玉にして逆王手を防ぐ遠打にすれば、6枚でできるんじゃない。・・・ほらできた」

ということで、記録展示室で出題させていただきました。
本作は香の最遠打・使用駒数最少」の記録作品(6枚)です。

49の飛がピンされている形。 ピンがはずれれば41飛成の1手詰ですから、59香の最遠打は見えるところです。
61玉なら41飛成まで。 合駒しても41飛成まで? と読んで3手詰の解答もありましたが、残念ながら不正解。
双玉なので、逆王手の合駒があるのです。

58角合なら、同香、61玉、83角、71玉、72角成まで。
58金(銀)合なら、同香、61玉、62金(銀)まで。
57桂合なら、・・・ これが1番長いので正解です。

  59香、57桂合、同香、61玉、
  73桂、71玉、81桂成、61玉、
  52香成 まで9手

シンプルな原理で、この仕組みではこれ以上駒数を減らせるとは思えないので、どうやらこの条件では究極の記録作品。 こういう作品をすぐに作ってしまうのは、流石ですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

キリギリスさん:
2手目中合は58という先入観があり57桂はなかなか気が付きませんでした。
ぬさん:
逆王手の中合を見落としそうになりました。
福谷敏久さん:
中合がポイントですよね?しかし王手がかからない合駒だと飛車が成って詰む
しまぎろうさん:
58角もありそうでした。
やまかんさん:
調べましたけど何の記録かわからなかった。手順は平凡ですよね。

まだ登録されてない、新規の記録でした。

平井康雄さん:
最遠香打の最少駒数ですね。
双玉で意味づけしたアイデアの勝利ですね。
名無し名人さん:
攻方玉を抜かれないための工夫。
池田俊哉さん:
香遠打の最小駒数でしょうか。本気で三手詰にしそうになりました
れおんさん:
2手目がすべて。
たくぼんさん:
59香に57桂。記録だけではない手順に拍手
隅の老人Bさん:
初手がピカリ、2手目もピカリ。でも何の記録か判らない。
占魚亭さん:
序の2手だけの作品ですが、なかなか上手いです。
藤田卓志さん:
双玉問題は逆王手の筋が出てきて、実に面白いです。
S.Kimuraさん:
逆王手が何通りかあって楽しめました.

惜しくも3手詰で解かれた方の感想。 双玉は怖いですね。

Aさん:
短い作品ながらも59香がとても双玉らしくていいと思いました。
Bさん:
短手数だが、あっとなる
Cさん:
飛車成りを 実現させる 香遠打
最遠打の最短手数記録、といったところでしょうか。

最短手数は、最遠しか打てないようにしておけば1手詰ができそうですね。
私も昔、香角飛の最遠打の5手詰を作ったことがあります。
最近発行された「竹馬」にも岡本正貴さんの飛香角最遠打の5手詰(第52番)がありました。


記録展示室No.83 解答:21名 正解18名(下記)

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  しまぎろうさん
  隅の老人Bさん  占魚亭さん  たくぼんさん  塚ア彰仁さん
  名無し名人さん  nicoholさん  ぬさん  長谷繁蔵さん
  平井康雄さん  福谷敏久さん  藤田卓志さん  やぶいりさん
  やまかんさん  れおんさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。