不動玉の長手数記録は4月にほいさん(記録展示室 No.77)
により33手から43手に更新されましたが、吉田京平さんにより更に更新、ついに50手台に突入しました。
そう、本作は不動玉の長手数記録作品(51手)です。
- 作者:
- 受方玉移動なし(不動玉)の長手数記録(51手)です。
展示室のほいさんの作品を見て、自分もちょうど1作持っていたので投稿しました。
35の地点をどうやってこじ開けるかがテーマです。
48手目、飛合で変同ですが、どちらでも不動玉なので問題ないでしょう。
これまでの不動玉の記録作は、
大駒2枚(角と角、または飛と角)を合駒で交換しながら局面をほぐしていく手順が中核になっていました。
手順を進めるとわかりますが、本作では飛飛角の3枚による交換で、更に多彩な局面変換が可能になっています。
39玉、28歩合、57と、同金、
ここから大駒の交換手順に入ります。
66飛、56角、同飛、同金、
57角、同金、
66飛、56角合、同飛、同金、 (56飛合は同飛、同金、45飛まで)
64角、55飛合、同角、同金、
44飛、45飛合、同飛、同金、 (45角合は同飛、同金、57角まで)
48飛、47飛合、同飛、同金、 (47角合は同飛、同金、64角、55飛合、
同角、同金で34手目に直結、4手短い)
66飛、56角合、同飛、同金、 (56飛合は同飛、同金、45飛まで)
64角、55飛合、同角、同金、
26飛、36飛合、同飛、同歩、 (36角合は同飛、同歩、35角まで)
44飛、45角合、同飛、同金、 (45飛合は同飛、同金、66飛、56角合、
同飛、同金、35角まで)
13角、24飛合、同角成、同香、
66飛、56角合、同飛、同金、 (56飛合は同飛、同金、45飛まで変同)
35角 まで51手
36金を47に、35歩を36に移動させて35角を狙うわけですが、途中飛合と角合があるので、
それに備えて56の金を最適な位置に移動させておく必要があります。
序の手数伸ばしを含め、不動玉で初めての50手超えの作品となりました。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- ほいさん:
- うまいっ。
構成が秀逸で、手順もスッキリですね。
この手数まで延びれば記録としてしっくりきます。
この記録はなかなか抜けそうにないなあ。
- 凡骨生さん:
- 飛合い角合いで巧く手を繋いでいくものですネ。
- きたさん:
- 記録作ということを抜きにしても楽しめる華麗な好作と思います。
昔、上田吉一氏の塚田賞受賞作で似た感じの作品がありましたね。
初手は余計にも思えますが、これがないと50手を越えないということでしょうか。
- S.Kimuraさん:
- 24手目で飛合は同飛,同金,26飛で詰むと勘違いし,角合が最善だと思っていました.
手数のヒントに助けられました.
- ronさん:
- 八方塞がりの玉なのに、八方から手を尽くさないと寄らないというところが面白かったです。
- 池田俊哉さん:
- 手順前後の綾がややこしく、正解の自信がありません...。
とりあえず35角を作るため、金を動かすのが目的ですね
- 隅の老人Bさん:
- 下手な鉄砲、なかなか当たらないね。
記録、何の?判りません。解説が楽しみ。
- 占魚亭さん:
- ついに50手超えですか。
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