ちょっと手を出しにくい形。
「この初形では、不動玉宣言を行わないと、解いていただけないかもしれません…」(作者)とのことで、
出題コメントで書きましたが、本作は、不動玉の長手数記録作品(43手)です。
これまでの記録、松さか子さんの33手を10手更新。
ただ、参考記録として中野和夫さんの43手(早詰)があり、この記録はまだ更新の余地がありそうです。
- 作者:
- 不動王 現記録33手(参考43手)に挑戦しました。
No75の解説を読み、現記録が短いと思い挑戦しました。
自分は記録を抜くためだけに作っているので、参考記録もなんとか抜きたかったのですが、今は力が及ばずタイ記録でした…。
無念です。
不動玉は、上手い人が繰り返し機構を使えば、更新できそうです。
53と、同桂、
44歩、同成銀、34角、同成銀、49飛、48角合、同飛、同桂成、
44歩、同成銀、25角、34飛合、同角、同成銀、46飛、45角合、同飛、同桂、
82香成、93歩、
44歩、同成銀、25角、34飛合、同角、同成銀、63飛、53角合、同飛成、同歩、
61角成、52飛合、同馬、同金、
33飛、同成銀、同金、同歩、21角、32合、44銀打 まで43手
これまでの記録作が中段玉で4方向からの角打角合を中心に手順を組み立てていたのに対し、
本作は角筋、飛筋を組み合わせて43手の長手数を実現しました。
本作も投稿時に詳しい解説を書いていただきましたので、本作の解説は作者におまかせします。
【説明】 ほい
ストーリーは、▲6一馬から合駒を入手する。その為に△5三桂を動かすです。
機構は、持駒変換(角歩→飛)なのですが、
・攻方が遠打をする理由が作れない。(4五桂を動かせばいい為)
・打ち場所が多くない。
という理由により、たった2回しか使えず大苦戦。
(ルービックキューブのようにうまくはいきませんでした・・・)
【変化】
・8手目△4五桂は、▲3四銀△4四王(△同王は▲3五銀〜▲26歩以下)▲4五銀△5五王
▲4六銀△6六王▲6九飛△7五王▲7九飛△7六角▲同馬△同銀
▲9五飛成△8五角▲8四角△6五王▲5七桂迄25手詰
・18手目△4五桂は、▲3四銀△4四王▲4五飛△3四王▲3五飛以下27手詰
・18手目△44角は、▲同銀△同全▲2五角△3四銀▲3五桂迄23手詰
・30手目△5三飛は、▲同銀成△同歩▲3四銀△同王(△4四王には▲6四飛成)
▲3五銀△2五王▲2六飛△1四王▲1五歩迄39手詰
【紛れ】
・3手目▲3三金は、△同歩▲4四歩△3二王で、△3一桂、△2二歩が利いていて詰まない。
・15手目▲3四銀は、△同全▲4六飛△4五銀▲3四角△4四王▲5三銀不成△同王で、
▲8二香成も△9三歩▲6二銀△6三王▲4五角△5四銀打でギリギリ詰まない。(この時△8一金が必要)
この時、持駒の銀が金だと余詰んでしまうため、趣向の駒は、金ではなく全にしてあります。
・31手目▲5三銀成は、△同歩▲6一角成△5二銀合で、▲3四銀〜▲3五銀も△2五王で、3六地点が防げず逃れ。
【キズ】
・21手目香成・不成非限定
・31手目飛成・不成非限定
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- ほいさん(作者):
- これを解かなくていいので今月は楽勝^−^
- 荒川さん:
- 駒を並べていたらなんとなく解けました。作るのは大変でしょうね。
- 市橋宗士さん:
- 駒数が多くて、見ただけで降参。(もうちょっと減らしてぇー)
- 凡骨生さん:
- 大駒に対する大駒合いの記録ですか?
受方玉移動なし(不動玉)の長手数記録でした。
- 上田大輔さん:
- ごつごつとした手順をながめていたら、岸壁を登っていくような感じがしました。
玉はそこに咲く白い花かなとおもいました。
- 池田俊哉さん:
- 記録疎くてすいません、不動玉の最長手数?
モザイクのような味わい
- きたさん:
- 無造作なようで結構微妙な配置で、銀を渡すとうまく詰まないようになっている。
結構難しいが、玉が動かないというヒントで手順を予想して解きました。不動玉の記録?
- 隅の老人Bさん:
- 何の記録か判らない。
疾如風、徐如林、掠如火、不動如山。
こう言うことにしておこう。
- 占魚亭さん:
- これは力作。手を繋げるのに苦労しました。
- 鈴木康夫さん:
- 不動玉の最長記録ですね。
この込み入った手順を限定させるのに作者は大変な苦労したのだろうと思います。
- S.Kimuraさん:
- 最初はどうして良いか分からず,時間がかかりました.
合駒の回数の記録でしょうか.
- 嵐田保夫さん:
- しつこくロングシュートを狙うが最後の3三飛の短打との対比が素晴らしい。
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