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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.75 u-makuさん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
出題時のコメント:
最終手は非限定。10手台

本作は、解き始めるとすぐに見当がついたと思いますが、 全応手歩の長手数記録作品(19手)です。

作者:
全応手歩の19手です。 吉田京平さんと馬屋原さんの案では玉方の最後の応手が歩に限定できないとのことでいろいろ手直しを考えたのですが出来なかったです。 最後の手を歩に限定するために考えたのが参考図の17手の作です。 53に利かすのがポイントでした。 それを2手逆算しました。

これまでの記録はミーナさんの15手。 u-makuさんは17手の作品を全応手歩おもちゃ箱掲示板)で示し、 これに対し、吉田京平さんから21手に馬屋原さんから23手に改良する案が寄せられました。 残念ながら、これらの改良案には全応手歩にならない同手数変化があり、記録作としては大きなキズ。 本作は想を練り直し、全応手歩に限定して19手への記録更新を成し遂げたものです。

最終手は非限定になりましたが、ここは記録には関係のない部分なので問題ありません。 応手はすべて歩に限定されていることをご確認ください。

さて、本作、初形で53銀が浮いているので、42銀右成、同歩、33歩成の攻めは53玉で失敗。
42銀左成、同歩(53玉は43成銀、同玉、64玉以下)、64玉と、53の逃げ道を塞ぎます。

  42銀左成、同歩、64玉、93歩

これで安心して3筋に手を付けられます。 狙いは49角での16桂の奪取。

  32銀不成、同歩、33歩成、同歩、34銀、同歩、35桂、同歩
  16角、同歩

桂が取れれば、55桂と98角の筋をこじ開けて収束です。

  55桂、同歩、76角、同歩、54(34、32)銀 まで19手

盤面全体を有効に使って、全応手歩の長手数記録の4手更新に成功しました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

鈴木康夫さん:
全応手歩の記録ですか。2手目53玉の変化に悩まされました。
凡骨生さん:
玉方応手歩連続9回ですね。

「連続歩応手回数」の項目は設定していませんが、これまでの記録は7回(ミーナさんの全応手歩作品や各氏の7連歩合作品など) なので、本作の9回で記録更新です。

螽斯さん:
記録75,76は全応手歩、香の新記録ですか。
中澤照夫さん:
玉方全着手同歩。
手順前後が難しい。
天津包子さん:
32銀を急いで苦戦 歩が大活躍

32銀不成、同歩、42銀成の手順前後は同玉で不詰。

不透明人間さん:
5五に打ちたい桂が1六にありました。 一歩しか進めない駒でここまで延ばしたのはすばらしい。 なお、双玉でなくても実現できる手順だと思いますが、この図がいちばんスッキリしているという判断なのでしょう。

双玉にすることで53玉の変化処理が簡明になっていますね。

S.Kimuraさん:
玉を41から逃がさないようにする銀の捨て方が面白かったです.
しろねこさん:
紛れがない。長手数ですが▲1六角で桂馬を入手して解決します。
池田俊哉さん:
3手目だけ気をつければ、という作品ですが、不動玉の周りの着手が箱根細工のような手触り

19回の秘密箱はかなりむずかしい。 125回の秘密箱のようなすごいのもあるとか (秘密箱とは箱根丸山物産))。

隅の老人Bさん:
詰め上げて、何の記録?
手順を並べなおして、やっと気がつく、連続同歩?
4手目が同歩じゃないね。応手が全て歩の記録。
kbnrkさん:
不動玉の長手数記録?構図の取り方が上手いと思ったが、最終手余詰はどうにかなりそうなだけに残念。

不動玉は松さか子さん33手が記録です。

占魚亭さん:
3一の歩がじわじわと上がってくるのがいいですね。
藤井規之さん:
すごい記録ですね。

記録展示室No.75 解答:13名 全員正解(下記)

  天津包子さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  螽斯さん
  kbnrkさん  しろねこさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  中澤照夫さん  藤井規之さん  不透明人間さん
  凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。