記録展示室　Ｎｏ．６８　吉田京平さん

出題時のコメント：

ある条件の使用駒数最少記録。２０手台

どんな条件か？　手順を進めるうちにだんだん見えてきます。
初手５３飛成や６１金は全然続かないので、桂を捨てて５３香から入ります。

　　４３桂不成、同歩、５３香不成、同桂右、

４３桂に５２玉は５３香成で簡単。５３香に同桂左なら４２金、同玉、２２飛成以下。
同桂右だと、４２金から２２飛成は５１玉で打歩詰。 ５２金から４３飛成も５１玉で打歩詰です。
打歩詰を回避する手段が「不成」。

　　５２金、同歩、４３角不成、４２玉、

４３角不成でも５１玉なら、５２歩、４２玉、２２飛不成、４３玉、４４歩、３３玉、２３飛成以下。
２２飛不成が肝心なところで、成ると４４歩が打歩詰。
４２玉のときも同様に２２飛不成と攻めます。

　　２２飛不成、４３玉、４４歩、３３玉、２３飛成、４２玉、４３歩不成、５１玉

　　５２歩、同玉、３２龍、６３玉、７２銀不成、同角、７４金　まで２３手

最後の銀不成も期待通り入って六種不成の完成。
本作は六種不成の使用駒数最少記録（１８枚）、そして盤面駒数最少記録（１８枚）です。
すっきりした配置で、これまでの駒場作２３枚から一挙に５枚も更新しました。

作者：

六種不成の使用駒数・盤面駒数の最少記録作（１８枚）です。
初めは、双方六種不成を作る予定だったのですが、力不足により断念し、普通の六種不成になってしまったのが残念です。双方六種不成、前例あるのでしょうか。

双方六種不成とはこころざしが大きい。 攻方六種不成、受方六種不成はありますが、双方六種不成は前例がないと思いますので、 すっきり実現できれば看寿賞も狙えるかもしれません。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

馬屋原さん：

記録マニア？としては、解く前に何の記録か少考。 予想通りだったが、右辺の狭いスペースで角生、飛生、歩生、がでるのは巧妙。

長谷繁蔵さん：

７種不成で成ったら王手にならないのも気になるが ７種をそのまま裏返してつかわない手順は面白いと思います。

飛車だけは成りますが。 金不成も入らないと７種は無理ですね （＾＾；

香箱さん：

角生飛生と来て見えましたぞ。６種不成が見事に出現。

凡骨生さん：

６種不成をコンパクトに成立させているのに感心。

躑躅さん：

攻方6種不成の最小駒数でしょうか．
歩，角，飛の不成が綺麗に出てますね．

現在は六種不成の最少駒数の記録は攻方、受方、混在を区別していませんが、本作は攻方六種不成なので、 混在で１７枚以下の記録作が出現したら攻方六種不成最少駒数の項目を立てたいと思います。 ちなみに受方六種不成は岡本眞一郎さんの使用駒数２８枚、盤面駒数２４枚が最少です。

広瀬稔さん：

こんなすっきりした初形から六種不成はすごい．

隅の老人Ｂさん：

七種生で、これが使用駒数最少？、よく調べたな。
不成で面白いと思った手は大駒だけ、これじゃ詰まらない。

鈴木康夫さん：

初形から六種不成だと予想がつきましたが 飛角歩の不成がどこで生じるかは詰上げるまで判りませんでした。

S.Kimuraさん：

不成が多いと思ったら，全種類不成になるのですね

嵐田保夫さん：

「不成」に拘りすぎると同桂左のときに角成が見えなくなっていた。

記録展示室Ｎｏ．６８　解答：１０名　全員正解（下記）

　　嵐田保夫さん　　馬屋原さん　　S.Kimuraさん　　香箱さん
　　鈴木康夫さん　　隅の老人Ｂさん　　躑躅さん　　広瀬稔さん
　　長谷繁蔵さん　　凡骨生さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。