2009年9月、あいきかずさんより「飛・角・銀を使わない煙詰めの最長手数について」発表
(各種煙詰の限界)があり、
この中で金桂のみを使用した煙詰は最長11手までしかできないのではないか、とされました。
これに対し岡村孝雄(taka-o)さんが示したのが本作です。
本作は金桂煙の長手数記録(17手)であり、
岡村さんの調査によるとこれが金桂煙の限界とのこと。
本作は初めての金桂煙ですが、同時に究極の長手数金桂煙でもあるわけです。
これは記録に残したいと思ってお願いしたところ、銀桂煙も創作していただき、今回合わせて発表することができました。
32桂左成、同金右、13桂、11玉、22桂成、同金寄、21金、同金、
同桂成、同金、12金、同金、同桂成、同玉、23金打、11玉、
22金 まで17手
初手は22桂成では同成桂で続きそうにないので32桂左成しかなさそう。 これに対し
1)同金寄は、同金、同金直、13桂以下
2)同金直は、22桂成、同金、13桂以下
いずれも簡単なので、同金右と取ります。
22や32の金を取りたいところですが、31金で取られてダメ。
先に13桂と打ってから22金を取るのがうまい手で、以下全部ばらして2枚金の詰上り。
初形の成桂は残念ですが、まとまった初形からきれいに煙るので、解後感は悪くないと思います。
なにより金桂煙が成立することを示したことに本作の意義があります。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 塚崎彰仁さん:
- 何だかお金が無くなる(金が減って行く詰将棋の為)気がしてしまいました。
- 中澤照夫さん:
- 3手目の13桂が好手。清算を急がない。
- しろねこさん:
- 桂を使ったきれいな詰め上り。初形もきれいです。
- 長谷繁蔵さん:
- 3手目面白い
- 平尾一土さん:
- いきなり金を取らないところがいいと思います。
- 凡骨生さん:
- 金桂はこれが最長かも…。
- 隅の老人Bさん:
- 綺麗に捌けて気持ち良し、とか何とか言っちゃって。
本音は、32成桂の配置が少し嫌。
- 広瀬稔さん:
- 金桂という組み合わせは新鮮。
- 池田俊哉さん:
- これは確かにこれ以上の記録更新は難しいかも知れません...
- タクさん:
- 手順、趣向、記録のいずれにも拍手!
- S.Kimuraさん:
- どの金で取るのかややこしかったです
- 嵐田保夫さん:
- 派閥順送り政治か。
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