|  本作も二つの記録を更新する作品です。 一つは全着手銀の長手数記録(53手)。
    そして攻方銀の連続移動回数記録(22回)です。
 いずれも現在の記録(43手と18回)を大幅に更新しました。
 序は現在の記録作と同様に銀ノコから始まります。銀ノコでは玉の逃げ方が非限定(変同)になることが多いのですが、本作では、すべて限定されています。
 例えば、初手28銀に作意は48玉ですが、38玉なら17銀まで詰みといった具合。
 
      28銀、48玉、39銀、49玉、38銀、48玉、49銀、59玉、
 48銀、68玉、59銀、69玉、
 58銀、68玉、69銀、79玉、
 68銀、78玉、79銀、89玉、
 78銀、88玉、89銀、87玉、
 ここで縦に方向転換。 
      98銀、96玉、97銀、95玉、96銀、94玉、95銀、83玉、
     ここで再び横に方向転換。斜めジグザグでなんと35まで行くのです。 
      84銀、74玉、75銀、65玉、66銀、54玉、55銀、43玉、44銀、34玉、35銀、23玉、
 以下は収束ですが、最後まで銀の着手が続きます。 
      24銀打、22玉、13銀打、同銀、同銀成、同玉、24銀、22玉、13銀打 まで53手
 まさに銀の大活躍。
    そのスケールだけでなく、銀ノコでの逃げ方の限定など、完成度も高い作品でした。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。 
      嵐田保夫さん:
      マラドーナ級の銀の単独ドリブル。 
     
      香箱さん:
      攻め方全着手銀。序で58玉を避ける破調にニヤリ。 
     
      長谷繁蔵さん:
      収束面白い。もう一度戻してしまいました。徳希さんまた見せて下さいネ。
     
      中澤照夫さん:
      攻め方全着手銀。驚くべき長手数。
     
      大森常一さん:
      途中3五銀引に4三玉と逃げても同手数詰みですか。
      趣旨に沿って全て銀の王手になる2三のほうへ玉を逃げましたが。
     43玉なら、44歩、54玉、55銀、65玉、66銀、74玉、75角成、83玉、93香成まで同手数駒余りなので、
    23玉に限定されています。 
      凡骨生さん:
      銀鋸が狙いと思ったら攻方の手が全て銀とは!
     
      稲葉上さん:
      全着手銀(27回)。No.44に較べればとっつき易かったです。44手目43玉と戻っても53手ですが銀が余りますね。
 
      渡辺さん:
      銀での追い回し長手数記録?詰方全手順銀長手数記録?最初は、銀の追い回しで2筋まで行けるとは気付かずに途中で銀を打っていたため、銀が足りなくなっていました。
      75角成から93香成に気付き、打たなくて良いことが分かりました。
 2筋まで行くと34玉と戻られて・・・ 
      躑躅さん:
      手拍子で手順を間違える人がいそう。
     手順を全部書いてもらったら、誤解者続出? 
      鈴木康夫さん:
      中盤銀の横をすり抜けられそうで、すり抜けられない様にちゃんと出来ているんですね。
     
      隅の老人Bさん:
      成る程、いろいろな趣向を考えるものだね。我も暇なら、作者も暇か、失礼。
 
      S.Kimuraさん:
      玉がどのように逃げるのが最長なのかが悩みました.間違っていなければ良いのですが. 
     お見事、正解です。 43玉の同手数駒余り変化は駒が余らない変化別詰もあるので悩ましいですね。
 ところで作者は本作にも満足せず、攻方銀の連続移動回数記録の方は更に記録を更新しました
    (24回)。
 全着手銀は上記の作品を、銀連続移動はこの作品を記録として登録しました。
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