全手順香、全手順桂に続いて、本作は全手順銀の長手数記録(7手)です。
53銀不成、54銀、43銀、同銀、44銀成、同銀、43銀 まで7手
今回の出題作の中では、もっともすっきりした形。
17桂を37にすれば45歩も省けそう。
狭いところでのやりとりですが、双玉の味がたっぷり。
初手43銀(43龍)の1手詰? 42銀でこちらの玉を取られますよ。
ということで、初手は53銀の一手。
あとのことを考えて不成とします。
龍がいなければ25金までなので、44銀成、同龍、25金? これも42龍と玉を取られて失敗。
43銀、同銀と43を埋めておくのが逆王手を避ける好手。
こうしてから44銀成とすれば、同龍では25金まで駒余りなので同銀としますが、再度の43銀で詰み。
- 作者:
- 徳希さんと『全手順香』を創作したあと、他の駒(桂、銀、金)ではどうかということで、
金銀桂も5手が限界(飛角は3手が限界)なのではないか、と議論していたのですが、今回銀で7手を作れましたので、投稿することにしました。
全手順金も7手は可能かもしれません。桂香は無理だと思います(後ろに下がれないから)。
今回の展示室の5題のうち、最初に投稿されたのが、本作でした。
この時点では無理と考えられていた桂香も7手が実現しました。
銀は自由度が高いので、理論的には9手も可能そうです。
例えば、24玉型で、14銀成、同銀、23銀成、同銀、43銀不成、34銀合、同銀成、同銀、xx銀 のような手順。
挑戦してみてください。
追記(2008年9月16日):
上記手順を図化した作品が、さっそく金少桂さんから届きましたので、
全手順銀長手数記録(9手)として登録しました。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 銀杯モノ。
- ダイさん:
- 難しそうだったけど、解いてみれば簡単だった。
- ひまじんさん:
- 龍が受けにまったく働かない壁駒なのがかわいそう(笑)
わりと自然な形なのでビックリ。
紛れでは逆王手で活躍します。
- 中澤照夫さん:
- 全着手銀。双玉の配置が良い。
- おかもとさん:
- 銀だと合駒を入れずに7連続が成立するんですね。
個人的にはこれが今回のベスト。
- 長谷繁蔵さん:
- 1手詰かと 金も桂も少なく上手く出来ている
名前を表した初形?
- しろねこさん:
- 実によく完成された問題です。
無駄な手が全くありません。
- 嵐田保夫さん:
- 3手目4三銀がスクリーンプレーの手筋。
- 稲葉上さん:
- 一旦詰めてから6手目同龍で不詰?・・・頭の中が真っ白に ^^;
- 大森常一さん:
- 無駄な配置がなくまた手順も綺麗。
逆王手を未然に防ぐ銀捨てに味がある。
- S.Kimuraさん:
- 7手詰めに43銀が3回もあるのも面白いですね.
- 馬屋原剛さん:
- 43銀が好手ですね。
- 吉川慎耶さん:
- 対子図式に拍手!
初形、使用駒対子なんですね。
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