展示室、記録特集の最後を飾るのは全手順金の長手数記録です。
本作は何と9手!
- 作者:
- 先日投稿させて頂いた『全手順金』(7手)の「宵の明星」ですが、試行錯誤の結果、
9手の図が出来たようなので再投稿させて頂きます。
最初、「宵の明星」7手で投稿があり、後から投稿された改良版の本作は「宵の明星2」という名前だったのですが、
出題を差し替えたので本作を「宵の明星」の名前で発表させていただきました。
24金、同金、45金、35金打、34金打、同金寄、同金、同金、
24金 まで9手
受方の玉は全く動けない形。
24金、同金と上部をあけて45金と空き王手すると・・・
34合は44角まで、38角と飛を取っても同飛から22角まで。
そこで35金打と合駒するのが受けの好手(金合以外は34金打、同金、同金まで)。
しかし金合でも34金と打ち込めば、同金寄(同金引は44角まで)、同金、同金、24金で詰みました。
全手順桂の記録作もそうでしたが、本作も初手と最終手が同じ手なのがおもしろい。
ところで、作者は9手になったのに満足せず、更に改良を。
- 作者:
- 少し考えてみて気付いたのですが、「宵の明星2」から1手逆算して、
10手詰め(受先)も出来ているようです。
34金を24に移動させて詰方34歩追加の図。34同金以下本作の手順で10手詰です。
1手逆算で受先の記録にするのは、かなりの記録で可能だと考えられるので、
この10手詰は参考記録として登録はせず、ここで紹介するにとどめたいと思います。
金少桂さんは、これで、タイ記録も含め香桂銀金の記録を制覇。 お疲れ様でした。
ほかの記録作にもいろいろ挑戦されているようで、これからの活躍も楽しみですね。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 金杯モノ。
- ひまじんさん:
- 始め自玉の意味に気付かず苦戦しました……。
38の飛車が釘付け。
- 中澤照夫さん:
- 全着手金。金は9手詰が可能なのか。
- おかもとさん:
- 2六角の配置で、手順を限定させたのはうまい。
なお、盤面を一路右に寄せ、持駒金としても作意は成立するようです。
- 長谷繁蔵さん:
- 妙防に味有り「金世界」
- しろねこさん:
- これもすぐには浮かびませんでした。
駒の連携がうまく取れています。2枚の飛、桂。
- 嵐田保夫さん:
- 4手目3五金打が好防手。
- 稲葉上さん:
- 38飛は動けないんですねー。三筋に飛を並べたのがうまい。
- 大森常一さん:
- 初手と最終手が一緒とは。狙っていたのですか。凄い。
- S.Kimuraさん:
- 54香の意味が分かりませんでした.
54香がないと、5手目34金打のところで44金以下の余詰があります。
- 馬屋原剛さん:
- まさか9手だったとは。感嘆です。
- 鈴木康夫さん:
- 下辺の大駒3枚の配置が巧みです。
- 諏訪冬葉さん:
- 回文のような手順でした
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