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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.118 不透明人間さん

詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
大駒の捌き 10手台

アート展示室No.118 不透明人間

3×3の石垣図式。 作者としては

作者「実戦型のつもりです。」

とのことで、確かに実戦の雰囲気がありますね。

13に逃げられてはいけないので、初手は31馬。 歩をたたいて13を塞ぎましょう。 13歩に11玉は21馬から31龍があるので、同桂の一手。

  31馬、11玉、12歩、同玉、13歩、同桂、

さて、ここからが華麗な大駒の捌き。 まず馬を捨て歩成で龍筋を通すと打歩詰の局面。 ここで龍捨てから角に打ち換えると歩を打てるようになって収束します。

  21馬、同玉、31歩成、11玉、12龍、同玉、21角、11玉、
  12歩、22玉、32と まで17手

本作も32角成以下の最終手余詰がありますが、これは気にならないかなということで、出題コメントには書きませんでした。

実戦型の石垣図式。 アート的要素は少なめながら、初形の馬・龍が両方とも消える気持ちいい展開の解後感のいい作品でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
狭い所で大駒ばかりの打ち歩解消苦心の居る作品だと思う。
松崎一郎さん:
竜を捨てるタイミング。
山下誠さん:
1筋にスペースを残すかわいい石垣図式。
川越敏司さん:
盤面は鶴の巣ごもりに持ち駒は歩一色という趣向。 11手目で打歩詰回避のために龍を捨てる妙手があるのもよかったです。
小山邦明さん:
ほぼ一本道の実戦的な手順ですが、No116と同様に、捌きを重点にしている作家だと思いました。
中村丈志さん:
美しい形の実戦型で、解後感も良い。
占魚亭さん:
31歩成のタイミングを計る。
おかもとさん:
31角は持駒でも余詰はなさそう。
池田俊哉さん:
21桂のせいか、実戦形風味も感じるが、13をその桂で塞ぎ、龍筋を通した後の12龍捨てが気持ち良い感触
最終手は32角成以下としたくなる(笑)
不透明人間さん(作者):
実戦形を作図していて結句、石垣をでっち上げました。

微妙な位置の石垣なのは、そのためだったのですね。

おしいれの大冒険さん:
43歩も余詰防止のため大切な配置ですね

43歩がないと、12龍と捨てるところで21と、同玉、43角以下の余詰が発生。


アート展示室No.118 解答:12名 全員正解

  池田俊哉さん  おかもとさん  おしいれの大冒険さん  川石隆志さん
  川越敏司さん  小山邦明さん  占魚亭さん  不透明人間さん
  中村丈志さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。