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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.104 本間晨一さん

詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
後手は持駒なし 10手台

アート展示室No.104 本間晨一

本作も前作と同様5筋玉の対称形で後手は持駒なし先手の持駒も角金2種だけで美しいですね。 しかし、前作とは違って簡単には詰み筋が見えず、しっかり読む必要があります。 初手もっとも有望そうなのは34(74)角打でしょう。 持駒に金が3枚もあるので、51、42、41玉は簡単。 残るは62、53、63玉の3か所です。

1) 34角、62玉には84角と左右挟撃。

  • 53玉なら75角、54玉(62玉は52角成以下)、53金、55玉、56金、44玉、45金、33玉、23金まで13手
  • 63玉なら45角、52玉(64玉は63金以下)、63金、43玉(42玉は75角以下)、34金、32玉(42玉は75角以下)、 54角、22玉、23金打、11玉、66角まで15手

2) 34角、53玉には75角で1)の変化と同様で11手。

3) 34角、63玉には52角打と下から押さえます(85角は64玉や54玉で、45角は74玉で失敗)。

  • 54玉なら55金、同玉、56金、64玉(54玉・44玉は43角成以下)、74金、53玉、43角上成、62玉、61角成まで13手
  • 64玉なら、74金、65玉、75金打、66玉、67金以下17手で、これがもっとも長いので正解です。

  34角、63玉、52角打、64玉、74金、65玉、75金打、66玉、
  67金、55玉、56金、44玉、43角上成、35玉、25馬、44玉、
  43角成 まで17手

最後の43角成では34馬以下の最終手余詰あり。
本作ももちろん最終手63角成の左右対称の手順も正解です。

作者「5二玉の裸玉で、持駒角2金三の17手詰です。 捨て駒はありませんが、詰手順はきれいに割り切れています。 なお、初手の角打ち、3手目の角打ちはどちらも限定打です。」

作意順では一切端を使用しない純風船図式。 玉が6段目まで進出する展開がちょっと意外なおもしろい作品でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

松崎一郎さん:
二枚角が二枚馬になって仕留める。
蛇塚の坂本さん:
最終角2枚の連係面白い。
山下誠さん:
初形は美しいが、空間が広い分手を焼く。
S.Kimuraさん:
手が広く,どこから攻めたらよいのか分かりませんでした.
おかもとさん:
この条件だと、飛び道具はすごく強力ですね。
占魚亭さん:
角の睨みを活かして包囲。
inokosatoshiさん:
2枚の角の長いリーチを生かして見事に仕留めました。
小山邦明さん:
No105を解いたあと、最初の角打ちの場所を34から74に変更しました。

74角からだとNo.105と同じ詰上がりになりますね。

池田俊哉さん:
初手は角打の一手だが、あとは最長手順探しとなる。 継いだ二枚角がもう一度動くのは良い

アート展示室No.104 解答:9名 全員正解

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。