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![]() 詰将棋美術館 |
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![]() 詰将棋は実戦の終盤から生まれたパズルなので、当初は実戦型など実戦の役に立つ作品が中心でした。
しかし、成熟するにつれ、飛角図式、曲詰や趣向詰など、実戦には無関係な詰将棋独自の楽しみを追及する作品が登場してきました。 作者「持駒銀4枚の飛角図式です。前半で銀の空中要塞を構築し、後半では銀を頼りに馬が駆け上がります」 では、手順を見ていきましょう。 44銀、54玉、55銀打、65玉、66銀打、76玉、77銀打、67玉、 4枚の銀を打って、斜めの壁を出現させます。 初手44銀に42玉と逃げるのは43銀打以下簡単。 また34玉は35馬までですね。 次の55銀打に45玉と逃げるのも46馬から35馬と馬で押していけばOK。 66銀打に56玉も同様ですが、最後の77銀打で87玉は88馬までなので、ここで67玉と逃げて後半の趣向に突入します。 68馬、56玉、57馬、45玉、46馬、34玉、35馬 まで15手 ということで、初形は盤面が飛角図式、銀一色持駒のダブル趣向で、手順も余分な手が全くない斜め1往復の趣向詰と、形も手順も美しいアート詰将棋でした。 玉の軌跡に着目すると斜めの四角形になるので、ここもアートですね。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
三浦司さんの飛角図式(将棋世界1997年7月、41角44角|42飛43玉|金銀4)ですね。
こういう作品が集まって、くるくるアートの作品集ができたら楽しそうですね。
実は馬追いバージョンの方が古く、大前滋さん(紀伊民報1990年4月4日)の作品がありました。 |
アート展示室No.102 解答:11名 全員正解
池田俊哉さん S.Kimuraさん おかもとさん 金少桂さん 当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。 |